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【2026年4月更新】学資保険と新NISAの違い|教育費配分の判断基準

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年4月16日
  • 2026年2月CPIと授業料下落の最新反映
  • 高校就学支援金新制度の具体情報追記
  • NISA利用状況速報ページの案内追加
【2026年4月更新】学資保険と新NISAの違い|教育費配分の判断基準
学資保険
新NISA
教育費
CPI
就学支援金
家計
大学費用

いまの相場と制度で、教育費づくりはこう変わる

物価、学費、制度が一度に動いています。直近の物価では 消費者物価指数(CPI) の上昇幅が落ち着く一方、「授業料等」の下落が目立ちます。2026年度からは高校授業料の支援が拡充され、実負担の見直し余地も広がりました。この記事では、 学資保険新NISA をどう配分するかを、最新データと制度変更を踏まえて具体化します。

年間教育費を試算するときのチェックポイント

  • 1
    学校種別(公立・私立)の最新の学習費総額を把握し、学年ごとの増減パターンを織り込む
  • 2
    入学準備費・制服・教材費など入学時に膨らみやすい費目は年次予算とは別枠で見積もる
  • 3
    塾・習い事など学校外活動費は学年とともに増える傾向を、調査結果の年代別データで反映する
  • 4
    大学進学は学費に加え自宅外通学費(家賃・仕送り)を加算し、初年度費用の調査例で不足額を見える化する
  • 5
    将来の物価は年2〜3%を仮置きし、必要額を複利で上方修正しておく

インフレと教育費の“現在地”を数字で確認

2026年2月の全国CPIは、総合前年同月比1.3%、生鮮食品を除く総合1.6%、生鮮食品・エネルギーを除く総合2.5%でした。「授業料等」は前年同月比-9.6%と下落し、公立高校授業料(公立)は-94.1%と大きく寄与しました((2020年基準 消費者物価指数 全国 2026年2月分))。 一方で、幼稚園から高校(全日制)まで15年間の学習費総額の目安は、「全て公立で約614万円/全て私立で約1,969万円」です((令和5年度子供の学習費調査結果のポイント))。 子供の学習費調査 の最新年版を軸に、家庭の前提を上記に重ねて見積もるのが第一歩です。

『返戻率が下がったのに、学資保険は要る?』

以前は返戻率110%超もありましたよね。最近は見劣りする印象ですが、学資保険に入る意義はありますか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
学資保険の価値は「確定した給付スケジュール」と「払込免除などの保障」にあります。インフレ対応や成長分は新NISAで補い、貯蓄(確実性)と投資(成長性)を組み合わせるのが現実的です。

学資保険の基本と“効かせ方”

学資保険 は、計画的に保険料を積み立て、満期(例:18歳)に学資として受け取る貯蓄型の保険です。契約者に万一があった場合の払込免除などの保障機能が備わるのが強み。一方で、予定利率は契約時におおむね固定されるため、インフレが高止まりすると実質利回りは目減りしやすい点は要確認です。 見積もり時は「返戻率」だけでなく、払込期間中の家計負担と途中解約時の不利益(流動性)を並べて確認しましょう。保障の必要額は掛け捨ての定期保険で補い、学資保険は“受取時期の分散”で高校〜大学の山に合わせる設計が有効です。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
保障で“確保”し、投資で“育てる”。二つの歯車を噛み合わせることが、インフレ下の教育費を守る近道です。

制度は追い風に:高校授業料支援の最新ポイント

2026年度(令和8年度)から 高等学校等就学支援金 は所得制限が撤廃され、公立は年額11万8,800円、私立は年額45万7,200円を上限に支給されます。都道府県の1/4負担導入、便乗値上げ抑止、在留資格要件の整理、就学給付金の拡充方針なども示されました((令和8年度以降の高校教育等の振興方策))。 授業料の支援や給付の適用範囲は学校・自治体経由での案内が確実です。最新の学納金と合わせて、実負担を再計算しましょう。

学資保険と新NISAを比べるときの視点

  • 1
    費用負担は「保険料」と「信託報酬等」を合わせ総コストで比較する
  • 2
    リターンの性格は「確定(学資保険)」と「市場連動(新NISA)」で異なる
  • 3
    流動性は「途中解約リスク(学資保険)」と「市場価格で売却可(新NISA)」で差が出る
  • 4
    保障は「払込免除など(学資保険)」と「原則投資機能のみ(新NISA)」で役割が違う
  • 5
    税制は「満期金の一時所得控除」と「運用益の非課税」を状況で使い分ける

新NISAを教育資金づくりに生かす

新NISA は、つみたて投資枠・成長投資枠の合計非課税限度額が1,800万円、売却で非課税枠が復活する恒久制度です(制度概要は(NISA特設ウェブサイト))。利用は拡大しており、2025年6月末のNISA口座数は2,696万口座、累計買付額は63兆円((NISAの利用状況(2025年6月末)))。さらに業界集計では、2025年1〜12月の買付の約67%が成長投資枠でした((NISA口座の開設・利用状況(2025年12月末)))。 また、金融庁は2025年12月末時点の速報値を公表しています((NISA口座の利用状況 速報))。教育資金は長期・分散・低コストのインデックス投資を基本に、年3〜5%の期待リターンを置く設計が現実的です。投資信託等は元本割れリスクがあるため、商品特性と手数料を理解した上で計画的に活用しましょう。

オンラインFP相談、何を準備すれば良い?

オンラインFP相談を申し込みたいのですが、事前準備はどこまで必要ですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
家計の月次収支、現在加入の保険証券(スマホ写真でOK)、そして「何歳でいくら必要か」という教育資金の目標メモがあれば十分です。家計簿アプリの画面も役立ちます。

自宅外通学費の“現実”を早めに見積もる

大学進学で自宅外通学となる場合は、家賃・光熱費・食費・通信費などの生活費と、初年度の入学関連費用(入学金・授業料・家電・家具)でまとまった資金が要ります。私立大学新入生の調査例では、自宅外通学者の「入学の年にかかる費用」は約313万円、4〜12月の仕送り額は約82万円でした((私立大学新入生の家計負担調査 2024年度))。 投資で備える場合でも、大学入学時は現金が必須です。高校入学の2年前から4回程度に分けて投資信託を売却し、価格変動リスクを抑えながら現金比率を高める「キャッシュ化計画」を用意しておくと安心です。

学資保険×新NISAのハイブリッド積立例

毎月4万円を「学資保険2万円+新NISA2万円」に15年間積み立てるイメージを考えます。 ・学資保険:払込総額360万円。返戻率105%の想定なら受取額は約378万円。 ・新NISA:年5%で毎月2万円の積立を仮定すると、15年で約534万円(手数料前)。 合計では約912万円。単独運用よりも、保障と成長性を両立しやすい配分です。実際の返戻率・投資収益は商品・相場で変動するため、年1回の配分見直しを前提に。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
「いつ・いくら使うか」を先に決め、手段は貯蓄と投資でバランスを取るのが王道です。

出口の税制と“つまずき”を一緒に見ておく

学資保険の満期金は一時所得の扱いとなり、特別控除(最大50万円)や課税計算の1/2措置で税負担が抑えられる場合があります。一方、NISA口座内の運用益や売却益、分配金は非課税です。名義・受取時期・金額の設計まで含めて最適化しましょう。 ありがちなつまずきとして、返戻率だけで学資保険を選ぶと払込期間が長期化し、家計の柔軟性を失いがちです。短期払いや一時払い、受取時期の分散も含めて設計を。新NISAを短期売買で回すと非課税の複利効果が弱まります。教育資金は原則10年以上の長期保有を前提に、積立を続けましょう。なお、iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、教育資金の用途には向きません。 家族構成別のヒントとして、0〜3歳のお子さま1人なら、時間を最大限に生かし、学資保険を毎月1.5万円、新NISAで全世界株インデックスを毎月1万円から。小学生と未就学児の2人兄弟は、上の子は学資保険比率を高め、下の子は新NISA比率を高めて長期の複利を狙います。ひとり親世帯は、まず保障を厚く(学資保険+定期保険)し、余力があれば新NISAへ。公的支援や学費減免制度も併せて確認を。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    CPIと学習費調査の最新値で教育費の前提を固める
  • 2
    高校授業料支援拡充を踏まえ実負担を再計算する
  • 3
    学資保険は給付の確実性と保障、新NISAは成長性と非課税を活用する
  • 4
    大学入学時に向けた投資のキャッシュ化計画を2年前から段取りする
  • 5
    配分と売却計画はオンラインFP相談で年1回見直す

ぜひ無料オンライン相談を

教育費は「金額」と「時期」が決まっています。FP相談なら、CPIや学習費調査の最新値、就学支援金の拡充を織り込んだ前提で必要額を試算し、学資保険と新NISAの最適配分、売却の段取り(キャッシュ化計画)まで具体化できます。オンラインなら時間や場所の制約が少なく、無料で何度でも相談可能。中立的な立場で商品を比較し、次に取るべき行動を一緒に決めていきます。

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