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【2025年10月更新】学資保険と新NISAの違い|教育費対策の最適配分術

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2025年10月15日
  • 2025年8月CPIと授業料下落の最新反映
  • NISA口座数・累計買付額の2025年6月末更新
  • 満足度98%表現の削除と投資リスク注意喚起
【2025年10月更新】学資保険と新NISAの違い|教育費対策の最適配分術
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教育費
インフレ
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インフレと教育費の現状を“数字”で把握

直近の2025年8月の全国の 消費者物価指数(CPI) は、総合・生鮮食品を除く総合(コア)ともに前年同月比2.7%、生鮮食品・エネルギーを除く総合は3.3%でした。教育の「授業料等」は同-9.6%と大きく下落しています((消費者物価指数 全国 2025年8月分))。 教育費の全体像は、文部科学省の 子供の学習費調査 が参考になります。幼稚園から高校(全日制)まで15年間の学習費総額の目安は、「全て公立で約596万円/全て私立で約1,976万円」です((令和5年度子供の学習費調査の結果を公表します))。 インフレや制度変更で負担感は動きます。最新データを押さえることが教育資金づくりの第一歩です。

年間教育費を試算するときのチェックポイント

  • 1
    学校種別(公立・私立)ごとの最新の学習費総額を確認し、学年ごとの増減パターンを把握する
  • 2
    入学時に膨らみやすい入学準備費・制服・教材費は年次予算とは別枠で見積もる
  • 3
    塾・習い事など学校外活動費は学年とともに増える傾向を実績データに基づき織り込む
  • 4
    大学進学を想定する場合は学費に加えて自宅外通学費(家賃・仕送り)を加算し不足額を可視化する
  • 5
    将来の物価は年2〜3%を仮置きし、必要額を複利で上方修正して見込む

インフレが教育費に与える影響を見積もる

例えば物価上昇率(コアCPIに近い水準)を今後5年間平均2.5%と仮定すると、現在600万円の教育費は5年後に実質約680万円相当の価値が必要になります。物価上昇は複利で効くため、「今いくら」だけでなく「いつ使うお金か」まで逆算しておくと安心です。

学資保険の基本といま注目すべき点

学資保険 は、計画的に保険料を積み立て、満期(例:18歳)に学資として受け取る貯蓄型の保険です。契約者に万一があった場合の保険料払込免除などの保障機能が備わるのが強みです。一方で、予定利率は契約時におおむね固定されるため、インフレが高止まりすると実質利回りが目減りしやすい点は押さえておきましょう。近年の返戻率は、契約年齢・払込期間・受取時期で差が大きく、商品横断の一律比較は難しいのが実情です。見積もり時は、返戻率だけでなく払込期間中の家計負担と解約時の不利益(流動性)も合わせて確認してください。

『返戻率が下がったのに、加入する意味はある?』

以前は返戻率110%超もありましたよね。最近は見劣りする印象ですが、学資保険に入る意義はありますか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
学資保険の価値は「確定した給付スケジュール」と「払込免除などの保障」です。インフレ対応や成長分は 新NISA を併用し、貯蓄(確実性)と投資(成長性)を組み合わせるのが現実的です。

制度も追い風?高校授業料支援の最新トピック

2025年度(令和7年度)は高校授業料に関する支援が拡充されています。 高等学校等就学支援金 の対象外だった年収約910万円以上の世帯に対し、2025年度に限り「高校生等臨時支援金」で年額上限11万8,800円(基準額)を授業料相当として支援する措置が導入されました((高校生の学びを支えます。))。あわせて、2026年度以降の所得制限撤廃や私立高校の加算額引き上げの検討も言及されています。物価統計でも「授業料等」は2025年8月時点で前年同月比-9.6%と下落が確認されています(前掲CPI資料)。こうした制度は実負担に直結するため、学校・自治体からの案内を必ずフォローしましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
保障で“確保”し、投資で“育てる”。二つの歯車を噛み合わせることがインフレ下の教育費を守る近道です。

新NISAを教育資金づくりに生かす

新NISA は、つみたて投資枠・成長投資枠の合計非課税限度額が1,800万円で、売却すれば非課税枠が復活する恒久制度です(制度概要は(新NISA特設ウェブサイト))。利用は拡大しており、2025年6月末のNISA口座数は2,696万口座、累計買付額は63兆円に達しました((NISAの利用状況))。長期・分散・低コストのインデックス投資を軸に、年3〜5%の期待リターンを置くとインフレ率を上回る可能性が高まり、教育費の実質目減りをやわらげやすくなります。 なお、投資信託等は元本割れリスクがあり、価格変動や信託報酬等により損失が生じる可能性があります。商品特性と手数料を理解した上で、計画的に活用しましょう。

学資保険×新NISAのハイブリッド積立例

毎月4万円を「学資保険2万円+新NISA2万円」に15年間積み立てるイメージを考えます。 ・学資保険:払込総額360万円。返戻率105%の想定なら受取額は約378万円。 ・新NISA:年5%で毎月2万円の積立を仮定すると、15年で約534万円(手数料前)。 合計では約912万円。単独運用よりも、保障と成長性を両立しやすい配分です。実際の返戻率・投資収益は商品・相場で変動するため、定期的に配分を見直してください。

学資保険と新NISAを比べるときの視点

  • 1
    費用負担は「保険料」と「信託報酬等」を並べて総コストで見る
  • 2
    リターンの性格は「確定(学資保険)」と「市場連動(新NISA)」で異なる
  • 3
    流動性は「途中解約リスク(学資保険)」と「市場価格で売却可(新NISA)」で差がある
  • 4
    保障は「払込免除など(学資保険)」と「原則投資機能のみ(新NISA)」で役割が異なる
  • 5
    税制は「満期金の一時所得控除」と「運用益の非課税」を使い分ける

ありがちなつまずきと、今日からできる回避策

返戻率だけで学資保険を選ぶと払込期間が長期化し、家計の柔軟性を失いがちです。短期払いや一時払い、受取時期の分散も含めて設計すると無理がありません。 新NISAを短期売買で回すと、非課税の複利効果が弱まります。教育資金は原則10年以上の長期保有を前提に、相場に左右されにくい積立を続けましょう。 大学入学時は現金が要ります。投資信託は高校入学の2年前から4回程度に分けて売却し、価格変動リスクを抑えながら現金比率を高める「キャッシュ化計画」を用意しておくと安心です。

オンラインFP相談、何を準備すれば良い?

オンラインFP相談を申し込みたいのですが、事前準備はどこまで必要ですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
家計の月次収支、現在加入の保険証券(スマホ写真でOK)、そして「何歳でいくら必要か」という教育資金の目標メモがあれば十分です。家計簿アプリの画面も役立ちます。

家族構成別・組み合わせのヒント

0〜3歳のお子さまが1人の場合は、時間を最大限に生かす設計が有効です。学資保険を毎月1.5万円、投資は全世界株インデックスを新NISAで毎月1万円から始め、将来の見直し時に増額を検討します。 小学生と未就学児の2人兄弟では、上のお子さまは学資保険比率を高めて時期リスクを抑え、下のお子さまは新NISA比率を高めて長期の複利を狙います。 ひとり親世帯は、まず保障を厚くするのが基本です。学資保険に加えて掛け捨ての定期保険で大黒柱の万一に備え、余力があれば新NISAへ。公的支援や学費減免制度も並行して確認しましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
「いつ・いくら使うか」を先に決め、手段は貯蓄と投資でバランスを取るのが王道です。

次のステップ:無料オンラインFP相談を活用

「ほけんのAI」のオンライン保険相談は、24時間受付・全国対応、予約はLINEで完結。まずAIで方針を整理し、有資格FPがオンライン通話で家計全体を踏まえた配分を提案します。参加特典として選べるギフトが用意される期間もあります。なお、利用者アンケートでは高評価をいただいていますが、詳しい調査設計は公式サイトでご確認ください。教育費の試算から商品比較まで、チャット中心で負担少なく進められます。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    CPIと学習費調査で教育費の現状と伸びを具体的に把握する
  • 2
    学資保険は給付の確実性と保障、新NISAは成長性と非課税を活用する
  • 3
    両者のハイブリッドで目標額と家計の安定性を同時に追求する
  • 4
    高校入学2年前からの段階的なキャッシュ化で価格変動リスクを抑える
  • 5
    オンラインFP相談で家計全体を踏まえた配分と売却計画を具体化する

ぜひ無料オンライン相談を

教育費は「金額」と「時期」が決まっているため、確実性のある学資保険と、インフレに対応しやすい新NISAの配分設計がカギです。無料のオンラインFP相談なら、家計データを基に必要額・達成確率を可視化し、投資のキャッシュ化計画まで伴走。場所や時間の制約なく相談でき、中立的な立場で商品を比較できます。まずはLINEから日程を確認してください。

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