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【2025年10月更新】生命保険 甲状腺疾患の加入基準|通る申込み順と可否の目安

更新:
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
執筆者河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
【2025年10月更新】生命保険 甲状腺疾患の加入基準|通る申込み順と可否の目安
生命保険
甲状腺疾患
バセドウ病
橋本病
引受基準緩和
部位不担保
高額療養費

はじめに:甲状腺疾患でも保険は準備できます

甲状腺疾患があっても、状況に合った保険を選べば加入の道はあります。この記事では、2025年10月時点の制度や商品動向を踏まえ、 甲状腺疾患(バセドウ病・橋本病・腫瘍/がん)と 生命保険 の“通る申込み順”と可否目安を整理します。まず一般型に挑戦し、難しければ 引受基準緩和、次に 共済、最後に 無選択型という順番が基本。審査で重視されるのは、 TSH/FT4 の安定、投薬内容、手術・入院歴などの告知情報です。なお、医療費の自己負担や公的給付も最新にアップデートされており、2025年4月から入院食事の自己負担は1食510円に引き上げられています(厚労省の公表資料。詳しくは ((参考)入院時の食費の基準の見直し))。本記事の最後に、無料のオンラインFP相談の使い方も紹介します。

よくある落とし穴(最初に確認)

  • 1
    告知に“検査値”や“投薬量”を書かず抽象的になると、審査で不利になりやすいです
  • 2
    部位不担保・特定疾病不担保の条件を見落とすと、給付対象外の誤解につながります(例:甲状腺の入院・手術が一定期間対象外)
  • 3
    緩和型・共済には“初年度50%支払い”などの削減期間がある商品が多く、加入直後は手厚くないことがあります(例は (引受基準緩和型プラン)
  • 4
    申し込みのタイミングが“投薬変更直後”や“寛解直後”だと、安定確認が不足して否決・条件付きになりがちです

正解の申込み順:一般 → 緩和 → 共済 → 無選択

一般型(通常の医療・死亡保険)での加入をまず目指します。検査値が安定し、入院・手術歴が軽微なら、甲状腺関連の 部位不担保 を付けて承諾されるケースが増えています。難しければ 引受基準緩和(告知項目を3〜5に絞った商品)に切替え。次点で 共済(公的性格で月掛金が比較的軽い)、最後の手段が 無選択型(告知不要だが保険料高め・待機期間あり)です。緩和型・共済は“初年度給付半額”などの削減期間が典型ですので、加入前に約款を必ず確認しましょう(共済の例は (引受基準緩和型プラン))。

通常型で通す条件は?どこまで安定が必要?

橋本病でホルモン補充中です。通常の医療保険に通すには、どのくらい安定を示せばよいですか?
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
目安は“直近6〜12か月のTSH/FT4が安定”と“入院・手術なし/投薬量が大きく変わっていない”です。日本甲状腺学会の診断ガイドラインに沿う検査項目で安定を示せると説明しやすく、主治医の所見があるとさらに通りやすくなります(検査・診断の考え方は (甲状腺疾患診断ガイドライン2024))。

通常型で通す条件(“安定”の根拠)

一般型の審査で鍵になるのは、 TSH/FT4 の安定推移、症状のコントロール、重い合併症の有無です。提出できると良い根拠は、直近6〜12か月の血液検査結果、投薬名・用量・変更履歴、診療計画(通院頻度・次回検査予定)、過去の入院・手術の有無と時期など。安定でも“甲状腺の入院・手術は〇年不担保”のような特別条件が付く可能性があります。特別条件の仕組みは保険会社のFAQにも定義があります(例:不担保の対象範囲の説明は (よくあるご質問))。

緩和型の“告知3〜5項目”の突破法

緩和型は、「過去2年以内の入院・手術の有無」「最近3か月以内に医師から入院・手術をすすめられたか」「過去5年以内のがん治療の有無」など、限定された質問にすべて“いいえ”であれば加入できる商品が多い設計です。甲状腺疾患で入院・手術歴が無い、最近の検査・診察で異常なし/経過観察のみなら、一般型が難しくても緩和型で通りやすくなります。ただし、緩和型は保険料がやや割高で、加入後1年以内の給付が“半額”になる設計が典型です(共済の具体例は (引受基準緩和型プラン))。

無選択型の待機期間と費用

無選択型(告知不要)は、重い既往歴でも加入自体は可能ですが、待機期間(例:契約後一定期間は疾病入院給付なし)や保険金額の上限、保険料の割高さがネックです。一般型・緩和型・共済の順で検討して最後に選ぶのが基本。複数種類の保障を“薄く広く”ではなく、必要最小限にまとめ、自己負担の上限(高額療養費など)も併せて確認しておきましょう。

病状別の可否目安|バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病は、甲状腺ホルモン過剰による動悸・体重減少などが出やすく、再燃の管理がポイントです。服薬で直近6〜12か月安定、合併症の所見なしなら、一般型で“甲状腺の入院・手術は〇年不担保”などの条件付き承諾になるケースがみられます。不安定期や投薬変更直後は見送りがちなので、安定後の再申込みが現実的。検査・診断の考え方は日本甲状腺学会の資料が参考になります(検査項目の基本は (甲状腺疾患診断ガイドライン2024))。

病状別の可否目安|橋本病(甲状腺機能低下症)

橋本病は、ホルモン補充で日常生活が保たれていれば一般型の余地が比較的広い領域です。直近の TSH/FT4 が目標範囲、投薬量の大幅変更なし、入院・手術歴なしなら、条件付きで承諾される可能性が十分あります。良性結節の経過観察中の場合は、発見から1年程度の変化なしを示すと判断が前向きになりやすい一方、細胞診予定など未確定要素がある段階では見送りになりがちです。

病状別の可否目安|腫瘍・甲状腺がん

良性腫瘍・結節は、治療介入なしで1年程度サイズ不変・所見変化なしなら一般型の可能性が出てきます。悪性(甲状腺がん)は、通常型の加入ハードルが高く、審査はより慎重です。寛解後の無再発期間が長ければ、死亡保障など限定的に道が開く商品もありますが、甲状腺部位の不担保や割増保険料などの条件が付くのが一般的です。がん特有の待機や約款の扱いは商品ごとに異なるため、約款・特約の確認が欠かせません。

告知と資料準備のコツ(必須項目の整理)

告知では、 診断名TSH/FT4(可能なら推移も)、投薬内容(薬剤名・用量・期間)直近の通院頻度と検査予定入院・手術の有無と時期 を具体的に記載します。主治医の診断書や検査結果の写しがあると審査担当に“安定の根拠”を伝えやすく、条件緩和につながることがあります。検査・診断の標準は日本甲状腺学会にまとまっています(参照: (甲状腺疾患診断ガイドライン2024))。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
寛解直後や投薬変更直後は、安定の証拠が乏しく否決・条件付きが増えます。半年〜1年の安定を作ってから申し込むのが近道です。

特別条件の読み方|部位不担保・割増保険料

一般型で承諾された場合でも、甲状腺に“部位不担保”や“特定疾病不担保”が付くことがあります。例えば「甲状腺に関する入院・手術は〇年間不担保」の条項。対象範囲や期間は商品ごとに異なるため、通知書と約款で確認。“不担保”の影響の考え方は保険会社のFAQでも説明されています(対象部位・疾病の定義の例は (よくあるご質問))。納得できない条件なら契約見送りも選択肢。緩和型は“甲状腺も含めて保障”される設計が多い反面、初年度の給付削減や保険料割増があります。

公的制度と家計設計の併用(最新の自己負担)

医療費の家計負担は、公的制度の活用で大きく抑えられます。高額療養費は自己負担限度額超を後日払い戻す仕組み。入院時の食事負担は2025年4月から1食510円へ(厚労省資料。 ((参考)入院時の食費の基準の見直し))。会社員なら 傷病手当金 が収入減の穴を埋めます(計算式:過去12か月の標準報酬月額平均÷30×2/3、詳細は協会けんぽの案内 (傷病手当金 | こんな時に健保))。民間保険は“自己負担の残り”を補う役割に絞り、過不足なく設計するとムダが出にくくなります。

申込みの段取り(3ステップ)

  • 1
    現在の保障と家計の“穴”を棚卸し(既契約の約款・特約、部位不担保の有無、公的制度の適用範囲)
  • 2
    直近6〜12か月の検査結果・投薬履歴・主治医所見を整理し、通常型→緩和→共済→無選択の順で見積もり比較
  • 3
    初年度削減・待機期間のある商品は“その期間の自己負担”を家計に織り込んでから申し込む

具体例:共済+緩和型の併用で初年度を乗り切る

橋本病でホルモン補充中、一般型は甲状腺不担保で承諾/医療保障が薄い場合。まず共済の緩和型を小口で付けて“甲状腺を含む保障”を確保しつつ、初年度の給付半額期間中は高額療養費・傷病手当金の枠も活用。1年経過後に通常型の条件再チェックで、不担保解除や見直しを検討するのが現実的です(共済の削減期間の記載は (引受基準緩和型プラン))。

相談活用と次の一歩(40社横断比較のメリット)

甲状腺疾患は“社ごとに審査の癖”があります。一社の否決で諦めず、複数社の見積もり・約款比較が近道。弊社の無料オンラインFP相談なら、LINEでチャットから始めて、証券の写真送付やオンライン通話での横断比較までスムーズに進められます。キャンペーン実施中で、相談完了後に選べるギフトのプレゼントもあります。迷ったらAI相談から軽く棚卸しをどうぞ。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    申込み順は“一般→緩和→共済→無選択”。通常型は安定データ(TSH/FT4・投薬・入院歴なし)を揃えると通りやすくなります
  • 2
    部位不担保・特定疾病不担保の条件は必ず確認。条件に納得できなければ見送りも選択肢です(FAQの定義も参照)
  • 3
    緩和型・共済は初年度50%支払いなど削減期間が典型。家計に“削減期間の自己負担”を織り込みましょう
  • 4
    公的制度の最新を前提に設計。入院食事は1食510円、傷病手当金の式は協会けんぽの案内で確認しておくと安心です
  • 5
    迷ったらFPと複数社を横断比較。AI相談→オンライン面談の2段で、最短ルートを見つけましょう

ぜひ無料オンライン相談を

甲状腺疾患の保険選びは“検査値・投薬の安定”と“約款の条件”の見極めが要になります。無料オンラインFP相談なら、LINEで24時間いつでも質問でき、証券の写真送付やオンライン通話で具体的な商品比較まで中立的にサポート。家計の自己負担(入院食事510円・高額療養費・傷病手当金)を踏まえ、通常型→緩和→共済→無選択の最短ルートを一緒に設計します。次の一歩を迷わず進めるために、まずはAI相談からどうぞ。

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