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【2025年9月更新】生命保険 告知の記入基準|要再検査・要精密検査の落とし穴回避

更新:
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
執筆者河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
【2025年9月更新】生命保険 告知の記入基準|要再検査・要精密検査の落とし穴回避
生命保険 告知
要再検査
要精密検査
健康診断 告知
告知義務違反
部位不担保
待機期間

健診の指摘が出た直後こそ“書き方”で差がつく

健康診断で 生命保険 告知 に関わる指摘(要再検査・要精密検査・要治療)が出た瞬間、多くの方が「どこまで書けば不利にならない?」と不安になります。厚生労働省は毎年、事業場の健診結果を公表しており、何らかの指摘がある人は珍しくありません(健診の集計はe-Statに掲載)。迷ったまま申込むと、保険料割増や部位不担保など条件付きになる一方、準備と書き方を整えれば標準承諾の可能性は十分にあります。本記事は“いま手元にある健診票”だけで、記入基準・線引き・段取りまで実務で使える形に整理します。(定期健康診断結果報告 令和5年定期健康診断実施結果報告(都道府県別))

まず集めるべき“5つの事実”

  • 1
    健診名と実施日(例:2025/5/20 事業場健診)
  • 2
    指摘内容の原文(要再検査/要精密検査/要治療/要経過観察の別)
  • 3
    該当する検査名と数値(例:LDL 162mg/dL、HbA1c 6.5%など)
  • 4
    医師の指示(受診先・期限・再検査項目)と実施状況(受診済/予約済/未受診)
  • 5
    受診結果の要点(診断名・所見・処方の有無・次回フォロー時期)

なぜ健診結果が“告知対象”になるのか

告知項目は、保険料の公平・適正な引受判断のために設けられています。大手生保の質問票(例)では「過去2年以内の健診で【臓器または検査】の異常を指摘(要再検査・要精密検査・要治療を含む)されたか」を尋ね、該当すれば具体の検査名や指摘内容を記入します。どの会社も設問構成は概ね近く、違いは“聞く期間”や“深掘りの仕方”。実際の設問イメージは次の参考ページがわかりやすいです。(契約申込みにあたり告知をいただく内容)

要再検査・要精密検査は必ず書く?“2年ルール”はどう関係する?

健診で要再検査と出ました。2年前のものも書くべきですか?また“2年ルール”があるなら、多少省いても大丈夫でしょうか。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
多くの会社は「過去2年以内の健診指摘」を告知対象にしています。該当すれば必ず具体的に記入しましょう。“2年ルール”は不可争条項の通称で、一般に契約から一定期間(多くは2年)経過後は、保険会社が告知義務違反を理由に解除できないとする約款の考え方です。ただし、だからといって不正確な記載が許されるわけではありません。告知は正確・具体が原則です。法的背景は専門解説が整理しています。(保険法施行後の告知をめぐる諸問題)

用語の違いと“通院中”の線引き

健診票の「要経過観察/要再検査/要精密検査/要治療」は意味が異なります。一般に、要経過観察は“再検査不要の見守り”、要再検査は“同一・近接検査の再確認”、要精密検査は“医療機関での詳しい検査”、要治療は“治療介入を要する状態”を指すことが多いです。告知上の「通院中」は、医療機関で診察・検査・投薬等の管理が継続している場合に該当しやすく、単発の市販薬や自己管理のみでは通常“通院”扱いになりません。設問文に「最近3か月」「過去2年」「過去5年」など複数の期間が混在することがあるため、健診票の原文と受診の実態を対応づけて整理しましょう。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
迷ったときは、健診票の該当箇所をそのまま写し取り、抜けや曖昧表現を作らないのが鉄則です。数値・日付・医師コメントは省略しないでください。

告知の記入基準:期間と情報の“型”

多くの質問票は「過去2年以内の健診指摘」を中心に、「最近3か月の受診」「過去5年の入院・手術」などを併記します。会社差はありますが、記入の“型”は共通です。具体的には、検査名(例:血圧、HbA1c、LDL、AST/ALT/γ-GTP等)・数値・健診日・医師指示(再検査の有無、受診先)・受診結果(診断・処方・次回フォロー)を簡潔に。受診予定・未受診の場合は「現在予約済(◯月◯日)」「未受診(◯月末までに受診予定)」のように正直に記載して構いません。AI活用の査定が広がる中、入力の欠落や矛盾は追加照会や条件付与につながりやすく、丁寧な事実整理が有利に働きます。

“書く/書かない”の感覚を事例で掴む

  • 1
    血圧:健診で高血圧域(例:140/90mmHg以上)と指摘→医師受診・生活指導のみなら、数値と指示・再測定結果まで記入。家庭血圧だけでの自己管理は“受診”に当たらないことが多い。
  • 2
    HbA1c:健診で6.5%以上は糖尿病診断基準に該当。再検で正常化しても、健診時の指摘事実と再検査日・結果を書いておくと齟齬が出にくい(基準は学会資料で確認可能)。(1 章 糖尿病診断の指針)
  • 3
    LDLコレステロール:160mg/dL程度で要再検査の指摘が出ることがある。食事・運動で改善した場合も、健診値と二次検査の値・受診有無を簡潔に。
  • 4
    肝機能(γ-GTP/AST/ALT):一過性上昇は珍しくないが、要再検査指示があれば日付と数値・受診結果を記入。アルコール由来の可能性など医師コメントがあれば添えると誤解が減る。
  • 5
    心電図・胸部X線:健診で“要精密検査”→循環器・呼吸器で異常なしが判明したケースは「◯年◯月 健診で所見→◯年◯月 二次検査で異常所見なし」と事実の経過を時系列で。婦人科(乳腺・子宮)や腫瘍マーカーも同様の整理が有効。

“異常なし”が判明したときの書き方

再検査で問題なしとなった場合でも、告知の対象は“健診の指摘事実”です。したがって、健診日・指摘内容・二次検査日・結果(異常なし/生理的変動等の医師所見)を淡々と記載するのが安全です。例:「2025/5/20 事業場健診でLDL 162mg/dL 要再検査指示→2025/6/10 内科再検査LDL 132mg/dL 医師より生活指導、薬物治療なし、次回年1回フォロー」。この書き方なら、AI査定でも時系列の整合が取りやすく、追加照会が減ります。

よくある疑問:頓用薬は通院扱い?“過去5年”と聞かれたら?

頭痛薬など頓用の処方歴は“通院”に当たりますか?また会社によって“過去5年”を聞かれるのはなぜですか。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
単発の頓用処方のみで継続管理がない場合は、設問の「通院」や「治療」に当たらないことが多いですが、質問票の定義に従います。設問に該当するなら処方の有無や最終受診日を記載しましょう。“過去5年”は入院・手術・特定疾病歴など重めの事実確認に使われる期間です。健診の指摘は“過去2年”、入院・手術は“過去5年”のように、複数期間が併用されるのが一般的です。

審査結果のパターンと“記載不足=不利”の理由

結果は概ね「標準承諾/保険料割増/部位不担保(一定期間や特定部位を対象外)/条件付き承諾」のいずれか。記載不足や曖昧さは、追加照会→審査長期化→保留や条件付与、といった不利な連鎖を招きやすいです。2025年はAI査定と人手審査の併用が広がり、提出データの整合性がより重視されています。保険・金融の業法改正も進み、適切な募集・審査運営が一段と求められる環境です。関連する制度の動きは公的資料で確認できます。(保険業法の一部を改正する法律案 説明資料)

申し込みの段取りと代替案:王道は“再検査→結果判明→申込”

理想は「再検査→結果判明→申込」。基準を満たす“正常化”が確認できれば標準承諾の可能性が上がります。一般型が難しそうなら、引受基準緩和型(設問が少ない代わりに保険料は高め)や、一定の 待機期間(免責期間) を経てから支払い対象となる商品を一時的に使うのも選択肢です。代表例として、がん保険は契約から90日程度の免責期間を設けるのが一般的です(商品により異なるため約款で要確認)。(がん保険の免責期間とは?) 既契約の見直し・上乗せ時は、再度告知が必要になるケースや、増額時のみ部位不担保が付く設計もあります。乗り換えでは“無保険の空白期間”が生まれないよう、責任開始日の重なりや初回保険料の支払方法まで逆算して段取りを組みましょう。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
健康状態の“時系列の整合”と、告知票の“設問定義との整合”。この2つを満たす準備こそ、最短で標準承諾に近づく王道です。

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まとめ:重要ポイント

  • 1
    健診の要再検査・要精密検査は“告知対象”になり得るため、検査名・数値・日付・医師指示・受診結果を時系列で整理して記入する。
  • 2
    設問の期間は複数(最近3か月/過去2年/過去5年)が併存しやすい。会社差を踏まえ、質問文の定義どおりに事実を写し取る。
  • 3
    “異常なし”判明時も、健診の指摘事実と二次検査の結果を併記して齟齬を防ぐ。
  • 4
    AI査定が広がる中、記載不足や矛盾は不利。健診票の原文と受診記録を写真で揃え、整合性のある入力を心がける。
  • 5
    一般型が難しい場合は緩和型や一定の待機期間(免責期間)商品など代替案を検討し、空白期間が出ない段取りを組む。

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