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【2025年9月更新】がん団信 50%と100%の違い|金利上乗せ相場と判断基準

更新:
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
執筆者河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
【2025年9月更新】がん団信 50%と100%の違い|金利上乗せ相場と判断基準
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最初に整理:がん団信を“自分ごと”にする視点

住宅ローンの返済中にがんと診断された時、返済をどこまで肩代わりしてくれるか——それが がん団信 の核心です。本稿では50%と100%の違い、2025年9月時点の金利上乗せ相場、総返済額への影響、約款でブレやすいポイントを一次情報ベースで解説します。3,500万円・35年のシミュレーションや、既契約の医療・がん保険との重複チェックのコツまで“今日決められる判断基準”に落とし込みます。

この記事でわかること

  • 1
    がん団信50%と100%で何がいつ免除されるかの実務
  • 2
    2025年9月の上乗せ金利レンジと“広い保障”特約の相場感
  • 3
    3,500万円・35年の場合の総返済額インパクト(概算)
  • 4
    上皮内がん・再発・ 90日 待機など約款の注意点
  • 5
    家計と他保険の重複を避ける5つの判断基準

仕組み:50%は“半額免除”、100%は“全額免除”

多くの銀行のがん団信は、がんの「診断確定」で住宅ローン残債を免除します。50%タイプは残債の 50% が免除、100%タイプは 100% が免除されるのが基本形です。免除の起点(診断日・保険会社の支払事由)や一時金の有無は銀行・特約ごとに異なるため、必ず商品別の約款で“診断確定”の定義と免除のタイミングを確認しましょう。

適用タイミングと“90日待機”・上皮内がんの扱い

フラット35の機構団信を例にすると、がん(悪性新生物)は「病理(生検)による診断確定」が基準で、上皮内新生物や一部の皮膚がんは対象外。さらに責任開始日から 90日 以内の診断確定や、その期間内と認められる再発・転移は支払い対象外です。詳細は機構の公式ページ(団体信用生命保険の契約概要(詳細版))で確認できます。民間銀行の約款でも“上皮内がん対象外/給付減”“待機期間あり”は主流なので、該当条項の文言を必ず読み合わせしてください。なお待機期間を超えた後の再発は、同一部位・既往の扱いルール次第で対象になり得ます。

上皮内がんや再発は対象になりますか?

上皮内がんは対象外と聞きました。再発だとどう扱われますか?
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
機構団信の例では、上皮内がんや一部皮膚がんは対象外で、責任開始から90日以内の診断や、その期間内と認められる再発・転移も対象外です(上記公式リンク参照)。一方で90日超ののちに診断確定されたケースは、約款の定義を満たせば支払い対象になり得ます。銀行ごとに表現差があるため、候補を2〜3行に絞って条文を横並びで比較するのが安全です。

2025年9月の金利上乗せ相場(最新トレンド)

横断比較の一次情報では、純粋な“がん100%団信”の上乗せは多くが+0.05〜+0.20%程度です。+0.30%は三大疾病・八大疾病・全疾病など“広い保障”の特約で見られるレンジが中心。50%タイプは+0.05〜+0.15%が目安です。最新の具体例は横断記事(「団体信用生命保険」徹底比較!住宅ローンでおすすめの団信は?【2025年9月版】)が整理しています。銀行により“無料で50%付帯”や“100%が+0.05〜0.10%”などの設定もあるため、候補行の直近条件を必ず確認しましょう。

総返済額インパクト:3,500万円・35年の概算

金利差は“じわっと”効きます。概算で、年0.10%の上乗せは毎月約1,700円、総返済で約71万円の増(3,500万円・35年・元利均等、基準金利0.7%→0.8%と仮定)。年0.20%なら毎月約3,200円、総返済で約134万円程度の増です。途中で繰上返済・借換をするほど増加額は小さくなります。全疾病や就業不能など広い保障は+0.1〜0.3%帯が多く、費用対効果は家計と就業リスクで見極めてください。数字の感覚は先の横断記事の具体条件でも確かめられます。

失敗を防ぐ5つの判断基準(実践版)

  • 1
    借入額×返済期間×年齢で“必要な免除額”を逆算し、50%で足りるか100%が要るかを数値で当てる。
  • 2
    単収入(片働き)なら100%優先、共働き・ペアローンなら50%×2や片側のみ100%など世帯全体で最適化する。
  • 3
    既契約のがん保険・医療保険・就業不能と役割が重なる部分を削り、団信の免除と民間の現金給付を住み分ける。
  • 4
    生活防衛費(6か月分目安)を確保し、上乗せ金利による毎月負担の増に耐えられるかを試算で確認する。
  • 5
    家族歴・検診頻度・働き方の継続可能性を織り込み、広い保障(3大/8大/全疾病)へ拡張すべきかを決める。

よくある誤解と落とし穴

がん保険の診断給付金は“生活費の完全代替”ではありません。治療が長引けば収入減と固定費は続きます。がん団信なら残債を直接減らせるため、家計のベースコストを下げられるのが強みです。一方で、 上皮内がん を対象外とする約款や、がん以外(心疾患・脳血管)を“入院・手術”で比較的広く支払うものと“1年以上の就業不能”まで厳格に見るものが混在します。ネット銀行は金利優位な一方、年齢・加入上限・審査(他債務・延滞履歴)の実務が堅め。店頭行は相談しやすい反面、広い保障は上乗せ幅が大きい傾向もあります。候補行の約款と審査フローを並べて確認しましょう。

ケース別の使い分け:50%と100%

単収入で残債が重い・子どもが小さい家庭は100%の心理的効用が高く、上乗せ0.05〜0.20%の範囲なら優先度は高めです。共働き×ペアローンは“50%×2”で世帯の実質100%に近づく設計も選択肢。十分な貯蓄があり、民間の就業不能や収入保障で毎月キャッシュを確保済みなら、50%+広い疾病の組み合わせで総コストを抑える手も現実的です。いずれも“いまの家計と5年先”の収支表で確認してください。
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
正解は“商品名”ではなく、“あなたの家計の数字”の中にあります。免除の額とタイミングを収支に落として比べることが、最短の近道です。

3ステップで最短比較

まず、候補の2〜3行に絞り、がん団信の種別(50%/100%)と上乗せ金利、待機・上皮内・再発の条文を横並びで比較します。次に、総返済額と“5年で繰上返済”“7年で借換”など現実的な途中シナリオを入れて試算。最後に、団信と既契約(がん・医療・就業不能)の重複を削り、家計の固定費を最適化します。横断情報は(「団体信用生命保険」徹底比較!住宅ローンでおすすめの団信は?【2025年9月版】)が便利、罹患率・生存率の最新状況は(最新がん統計)(がんの統計 2025)で確認を。

迷ったら“家計×団信×保険”を横断で

上乗せ0.10%で月1,700円の追加なら、就業不能保険の保険料削減やクレカ年払い・ノンスモーカー割引の活用で十分に相殺できることも。団信を厚くして民間保険を薄くするのか、その逆か——最適解は世帯のキャッシュフローとリスク選好で変わります。無料のオンライン相談で、団信の選択と保険の棚卸しを同時に進めるのが効率的です。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    がん団信100%の上乗せは+0.05〜+0.20%が中心で、+0.30%は“広い保障”の特約帯が主流。50%は+0.05〜+0.15%が目安。
  • 2
    3,500万円・35年なら+0.10%で総返済は概算+約71万円。+0.20%で+約134万円。繰上返済・借換で負担は縮む。
  • 3
    約款は“上皮内がん”“90日待機”“再発の扱い”を必ず確認。JHFの詳細版ページで条文の読み方を押さえる。
  • 4
    家計・既契約・就業リスクで50%/100%と広い特約の要否を判断。重複は削って固定費を最適化する。

ぜひ無料オンライン相談を

がん団信の50%/100%は家計の数字で最適解が変わります。住宅ローンの総返済シミュレーションと、既契約のがん・医療・就業不能保険の重複チェックを同時に行えば、上乗せ金利の“効き目”が一目瞭然。オンラインなら自宅から日時指定で気軽に参加でき、比較は中立の立場でサポート。無料で相談できるので、まずは候補行の条件と家計の前提だけ用意して、最短で結論を出しましょう。

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