ほけんのAI Logo保険相談の掟

【2025年9月更新】一時払い終身保険の入れ替え判断|1.75%時代のコツ

更新:
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
執筆者河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
この記事の最新の更新
最終改良: 2025年9月8日
  • 予定利率1.75%への最新動向と数値例の反映
  • 具体社名の伏せ字化とリンクテキストの中立化
  • 国税庁リンクと注意書きの追記による税制理解の補強
【2025年9月更新】一時払い終身保険の入れ替え判断|1.75%時代のコツ
一時払い終身保険
予定利率1.75%
50代保険見直し
お宝保険
解約返戻率
相続税非課税
一時所得

何が変わった?予定利率“1.75%時代”の背景と影響

2025年夏以降、円建ての 一時払い終身保険 で一部の大手が 予定利率 を最大1.75%まで引き上げました。実際に、契約日が2025年7月1日以降の契約から1.30%→1.75%へ改定し、60歳・一時払い1,000万円の例で死亡保険金が約+9.8%、保険金1,000万円を確保するための一時払い保険料が約▲9.0~▲10.8%となる数値例が公表されています(詳細は「一時払終身保険の保険料率の改定について」を参照)。この数値は、出典の公式資料における例示であり、契約年齢・性別・設計条件・配当有無・告知区分などにより結果は異なります。必ず各社のパンフレット・設計書・約款をご確認ください。 あわせて、保険数理の前提となる標準利率(長期予定利率)は現状0.25%が基準のままで、各社は市場環境を踏まえて自社の予定利率を上乗せ設定しています(参考「生命保険会社の『予定利率引き上げ』が及ぼす影響とは」)。 なお、ネットや広告で見かける「2.5%」のような表現は、現時点で円建て一時払い終身の公表資料では確認できません。数字の独り歩きに注意しましょう。 リンク: (一時払終身保険の保険料率の改定について)(生命保険会社の「予定利率引き上げ」が及ぼす影響とは)

知っておきたい主要メリット・リスク

  • 1
    一括払いによる割引効果で、同じ保障額でも月払い合計より保険料が抑えられる可能性がある
  • 2
    死亡保険金は契約通りに支払われるため、相続の現金化手段や遺産分割の調整ツールとして使いやすい
  • 3
    数年で 解約返戻率 が元本超えに近づく設計もあるが、短期(目安5年未満)は元本割れの可能性が残る
  • 4
    インフレが続くと実質価値が目減りするため、長期で固定リターンに偏りすぎない設計が大切
  • 5
    健康告知の有無(通常型/引受緩和型)で加入可否や返戻率が変わるため、持病がある場合は設計比較が必須

50代が“入れ替え”を検討する前に|お宝保険の見極め

ここ10年内の低金利期に契約した円建て一時払い終身(予定利率0.25~0.6%台)は、今の高めの利率商品と比べると効率差が出やすい状況です。一方で、1990年代〜2000年代初頭に販売された高予定利率の“ お宝保険 ”(2.0~4.0%超)を解約して入り直すのは原則不利になりがちです。まずは保有証券で予定利率・返戻率の推移・元本回復時期を確認し、現契約の強みを把握しましょう。比較の考え方は、家計全体を踏まえたガイドにまとまっています(「予定利率2%時代目前!貯蓄型終身保険“入り直し”完全判断ガイド」を参照)。 リンク: (予定利率2%時代目前!貯蓄型終身保険“入り直し”完全判断ガイド)

乗り換えは今?それとも現契約の維持?

2018年に予定利率0.3%で一時払い終身に加入。今の1.75%商品の方が有利ですか?
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
まず、いまの解約返戻金が元本を超えているかを確認しましょう。今後5〜10年は保有する前提なら、新しい利率の設計で返戻効率が上がる可能性があります。ただし、現契約の予定利率が1.5%前後以上なら“キープ優先”が多いです。解約差益が出ると 一時所得 課税の対象になり得ますので、税・解約控除まで含めて設計比較を行いましょう。

商品選びのコツ|1.3〜1.75%時代の実践ポイント

2025年時点で、円建て一時払い終身の市場水準は概ね1.3〜1.75%。通常の健康告知で加入できるタイプは返戻効率が相対的に高く、持病などで告知が不安な場合は引受緩和型も選択肢になります。各社で元本回復までの期間、部分引き出し可否、配当の有無、年齢別の保険料や死亡保険金の伸びが異なります。ランキングサイトや設計書で複数パターンを取り寄せ、手元資金の流動性と相続ニーズの両方から見比べてください。 最近は銀行窓販で円建ての販売が外貨建てを約10年ぶりに上回る動きもあります。金利上昇局面を受け、利率を月2回見直すなど機動的な運用前提の商品も登場しています(「保険の銀行窓販、円建てが10年ぶり外貨超え」を参照)。 リンク: (保険の銀行窓販、円建てが10年ぶり外貨超え)(一時払い終身保険 おすすめ人気ランキング 2025年9月版)
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
金利環境が変わった今こそ、保険と資産運用の役割分担を見直す好機です。数字は必ず設計書で確認しましょう。

入れ替え前の“見るべきポイント”を押さえる

チェックリストを使って、現契約の価値と新設計のメリット・コストを同じ土俵で比べることが重要です。短期解約の元本割れ・解約控除・税負担・受取人設定など、後から変更しづらい点を先に固めておくと判断がぶれません。以下の項目を一つずつ埋めるだけで、比較の質が上がります。

“入れ替え前”に必ず確認したい5点

  • 1
    保険証券で予定利率、返戻率の推移、元本回復時期、受取人区分(法定相続人か否か)を明確にする
  • 2
    1996年以前の高利率契約など“お宝保険”の可能性があれば原則解約NGとし、現契約の強みを棚卸しする
  • 3
    現時点の解約返戻金が元本超えかを試算し、損益分岐の年数と新設計の回収見込みを同条件で比較する
  • 4
    解約差益の課税( 一時所得 )や解約控除の有無を、国税庁の計算ルールを確認のうえ税理士・FPに相談する
  • 5
    健康状態の変化に応じて通常型/引受緩和型の加入可否と返戻率の差を並べ、無理のない告知条件を選ぶ

税金と相続の基本|国税庁ルールに沿って確認

一時払い終身の解約返戻金差益は、原則として 一時所得 です。計算は「(受取額-払い込んだ保険料-特別控除50万円)の1/2が課税対象」。契約者=受取人のときは所得税課税、契約者≠受取人だと贈与税ルートになるなど、契約形態で取扱いが変わります(詳細は「No.1755 生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき」)。 死亡保険金は、受取人が法定相続人であれば「500万円×法定相続人の数」まで相続税が非課税です(詳細は「No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金」)。誰を受取人にするかで手取りが変わるため、設計段階で家族構成を踏まえて決めましょう。 リンク: (No.1755 生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき)(No.4114 相続税の課税対象になる死亡保険金)

ケース別の考え方|50代夫婦・ひとり親・独身

夫婦で退職金1,000万円を原資にするなら、相続重視で受取人を相続人に設定しつつ、保険金非課税枠の活用を最大化する分割設計が有力です。ひとり親で教育費の山を控えるなら、部分引き出し可の設計で流動性を確保しつつ、残額は新NISAで分散投資といった“守り×攻め”の併用が現実的。独身・DINKsは相続優先度が相対的に下がりやすいため、無理に資金をロックせず、保険は最低限の保障に絞って流動性・実質利回りを重視するなど、家計の役割分担を明確にしましょう。

新NISAやiDeCoと併用した方が良い?

保険を増やすより、新NISAやiDeCoに回した方が良い気もします。併用の意味はありますか?
河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)
一時払い終身の“元本確保と相続のしやすさ”は大きな強みです。他方、インフレや流動性には限界があります。生活防衛資金と教育・住宅などの支出計画を前提に、保険は相続・保障の土台、新NISA・iDeCoは成長の上乗せという役割で併用するとバランスが取りやすいですよ。

相談準備のコツ|必要資料と進め方

無料のFP相談を活用する際は、直近の保険証券(予定利率・返戻率・残高)、健康診断結果、家族構成と年齢、今後3〜5年の収支イベント(教育・住宅・介護)を整理しておくと精度が上がります。LINEから予約できるオンライン相談なら、設計書比較や税・相続の確認までまとめて進められます。キャンペーンのギフトBoxも活用しつつ、お得に情報収集しましょう(詳細は下記の公式ページへ)。 リンク: (ほけんのAI | 24時間365日対応の保険相談窓口)

“数字は公式資料で”を徹底する

広告や口コミの数字は、条件や告知区分、配当の有無を省いた例が混ざりやすいものです。本記事で紹介した数値例も、出典の公式資料における前提条件下の一例に過ぎません。最終判断は、必ず最新の設計書と公表利率を確認し、大手生命保険会社A・Bなど複数社のシミュレーションを横並びにして比較しましょう。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    予定利率は一部で最大1.75%に。2.5%などの表現は未確認で、公式資料の数字を確認する
  • 2
    既契約の価値は“お宝保険か”“元本回復時期はいつか”で大きく変わる。証券確認と設計比較が必須
  • 3
    税の取り扱いは国税庁ルールで確認し、受取人設定で相続の非課税枠を活用する
  • 4
    インフレや流動性も考慮し、保険は守り・新NISAやiDeCoは攻めで役割分担する
  • 5
    最終判断は複数社の設計書を横比較し、数値の前提をそろえて検討する

ぜひ無料オンライン相談を

予定利率1.3〜1.75%時代の入れ替え判断は、契約条件・家族構成・税の扱いで結論が大きく変わります。無料のオンラインFP相談なら、公式資料に基づく返戻率の横比較、解約時の一時所得や相続税の試算、受取人設計や新NISA・iDeCo併用までを中立的に整理。全国どこでも時間・場所を選ばず相談でき、納得いくまで無料。迷いどころをプロと一緒に数値で解決しましょう。

🎁今なら面談後アンケート回答で
1,500円分全員プレゼント!

カフェで相談する様子

関連記事一覧

【2025年9月更新】がん保険の給付金の税金|医療費控除の差し引き基準早見表

【2025年9月更新】がん保険の給付金の税金|医療費控除の差し引き基準早見表

がん保険の給付金は原則非課税。医療費控除は“対応する医療費だけ”差し引き、診断給付金は通常差し引き不要。高額療養費の2025年見直しは見送りを反映。年またぎ・e-Taxの実務も一次情報で解説。

【2025年9月更新】がん団信 50%と100%の違い|金利上乗せ相場と判断基準

【2025年9月更新】がん団信 50%と100%の違い|金利上乗せ相場と判断基準

がん団信の50%/100%の違いと2025年9月の上乗せ相場(100%は+0.05〜0.20%中心、広い特約は+0.30%帯)。3,500万円・35年の総返済差、上皮内がん・90日待機の条文、家計と他保険の重複整理まで実務で判断。

【2025年9月更新】収入保障保険の税金|年金と一括の手取り比較|契約形態別税区分早見表

【2025年9月更新】収入保障保険の税金|年金と一括の手取り比較|契約形態別税区分早見表

収入保障保険の税金を2025年最新で整理。年金と一括の手取り比較、契約形態別の税区分、非課税枠や年金受給権の評価、源泉10.21%と7年ルールまで一次情報で実務解説。

【2025年9月更新】がん保険と医療保険の違い|30代共働き使い分け早見表(個別相談可)

【2025年9月更新】がん保険と医療保険の違い|30代共働き使い分け早見表(個別相談可)

2025年9月最新。がん保険と医療保険の違いを“支払条件と役割”で整理。子育て世帯・DINKSの使い分け早見、先進医療と高額療養費の正しい関係、見直し手順と家計比の目安まで一次情報付きで実践解説。

【2025年9月更新】医療費控除の計算|保険給付の差し引きとe-Tax順序(個別相談可)

【2025年9月更新】医療費控除の計算|保険給付の差し引きとe-Tax順序(個別相談可)

医療費控除の“差し引き”は対応関係が命。保険給付・高額療養費・出産一時金の扱いとe-Taxの入力順を2025年最新で解説。年またぎ・家族合算・5年の期限も整理。

【2025年9月更新】先進医療特約の判断基準|費用と対象早見表(個別相談可)

【2025年9月更新】先進医療特約の判断基準|費用と対象早見表(個別相談可)

2025年9月最新版。先進医療は77種類に、技術料は高額療養費の対象外。陽子線約288万円・重粒子線350万円の根拠、施設数26拠点、保険適用拡大や助成も踏まえ、特約の相場と選び方を実務で整理。