【2025年9月更新】がん保険 終身と定期の違い|家計別使い分け早見表
更新:

執筆者河又 翔平 (保有募集人資格:一般課程・専門課程・変額課程)

がん保険
終身型
定期型
診断一時金
先進医療特約
患者申出療養
更新停止年齢
目次
まず押さえる違い:終身型と定期型の核心
日本人のがんは「2人に1人」。最新データでは生涯でがんに診断される確率は男性63.3%・女性50.8%です。詳しくは (最新がん統計) を確認できます。だからこそ、がん保険の型選びは生活設計そのもの。終身型は一生涯の保障が続き、契約時の保険料が上がらない安心。定期型は一定期間に絞って手厚く備えられる柔軟さが強みです。待機期間(多くは90日)や支払条件の違いも、最初にチェックしておきましょう。
保障期間と保険料の推移の違い
終身型は契約時の保険料が一生変わらず、更新手続きも不要。一方で、契約時の保険料は定期型より高めになりがちです。定期型は加入直後の保険料が割安で、必要な期間だけ保障を厚くしやすいメリットがあります。ただし満期更新のたびに年齢に応じて保険料が上昇し、高齢期は負担が大きくなることが一般的。長期で見た総支払額は、家計や設計次第で逆転することもあります。
使い分け早見表の見方
- 1目的で選ぶ:治療費の穴埋めなら一時金中心、生活費の継続支えなら毎月給付や就業不能連動を重視する
- 2期間で選ぶ:子の独立まで等の“期限付き”は定期型、老後までの“空白なし”は終身型を軸にする
- 3主要保障の配置:診断一時金+通院(抗がん剤・放射線)+先進医療特約を基本セットにする
- 4金額目安:独身は100〜300万円、子育ては300〜500万円、60代は100〜200万円+特約に絞る
- 5約款で確認:待機期間(90日)、上皮内がん扱い、2回目以降の給付条件、更新停止年齢を要チェック
更新・加入上限年齢と空白リスク
定期型の更新停止年齢は商品により異なりますが、一般的には80〜90歳程度まで更新可能なものが多く、70〜80歳停止の設計も存在します。加入時に自分の契約の更新停止年齢を必ず確認してください。制度の基礎は (がん保険|主契約の種類) が整理しており、待機期間(おおむね90日)も確認できます。家族の予定や住宅ローンの完済時期に照らし、保障が切れる“空白”を作らない設計が大切です。
どっちを選べば損しませんか?
子どもが小さい今は手厚くしたいけど、老後も不安です。終身と定期のどちらが良いですか?

子の独立までの“高需要期”は定期型で手厚く、老後の“空白ゼロ”は終身型で細く長く──の二刀流が現実解です。現役期の保険料負担と、老後の継続性を同時に満たせます。
見直しの柔軟性と最新治療への対応
医療は毎年アップデートされます。定期型は更新のたびに新商品へ乗り換え検討ができ、最新の通院・就業支援や2回目以降の給付条件に合わせやすいのが利点。一方、終身型は保険料が固定で続く安心があるので、特約のアップデートで守備範囲を広げるのがコツです。たとえば患者申出療養も対象に広げた特約の拡充が各社で進み、技術料を通算2,000万円、さらに技術料の10%(上限50万円)を補助する設計も登場しています。詳しくは (新先進医療特約・保障範囲拡大のお知らせ) を参照してください。ここは終身でも定期でも「特約の最新化」が効いてきます。
独身20〜30代:ミニマム保障と先進医療特約
独身のうちは、治療初期費用や収入減の穴埋めに効く 診断一時金 を主軸に。目安は100〜300万円(家賃・生活費の3〜6か月分が基準)。先進医療の自己負担は高額療養費の対象外なので、先進医療特約は優先度高めです。終身型に早めに入って保険料を固定化、特約は必要に応じてアップデート──という設計にすると、30代では保険料を抑えやすく、40代以降のリスク上昇期でも安心が続きます。
共働き家庭の設定額は?
二馬力の30代夫婦です。診断一時金はいくらが目安?毎月の給付は要りますか?

二馬力なら一時金は各人200〜300万円を目安に。収入の“谷”が長引くのに備え、抗がん剤・放射線の通院に合わせて毎月給付(例:月10万円)をつけると家計の安定度が上がります。
60代シニア:絞り込み設計(100〜200万円+特約)
公的医療保険の高額療養費で自己負担は抑えられる一方、先進医療や未承認薬などの自己負担は数百万円に及ぶことがあります。令和6年度の実績を見ると、先進医療の技術料は陽子線治療で平均約270万円、重粒子線治療で約310万円水準が目安です(概況は (先進医療の実績報告))。この年代は「診断一時金100〜200万円+先進医療特約」に絞り、毎月給付は必要額だけに限定するのがコスパ重視の現実解。既契約が古く、上皮内がん非対象・通院なし等なら見直す価値が高いです。

保険は“型”より“目的”が先。誰を何から守るのかを決めれば、終身と定期の使い分けは自然と定まります。
2025年の最新トレンドと注意点
診断一時金の複数回(年1回上限など)や、就業不能と連動した毎月給付が広がっています。通院中心の治療に合わせた「回数・期間の上限」も商品ごとに差があるため、約款の確認が必須。先進医療だけでなく患者申出療養までカバーする特約範囲の拡大が進み、遠方治療時の一時金を付ける設計も増えました。留意点は「上皮内がんの扱い」「待機期間(多くは90日)」「更新停止年齢(一般には80〜90歳程度。商品差あり)」の3つ。設計段階で必ず約款を見て、将来の空白を作らない工夫を。
始め方と見直し:3ステップ
- 1現在契約の棚卸し:がんの保障(診断一時金・通院・先進医療)の有無と金額、上皮内がんの扱い、2回目条件を確認する
- 2不足額の試算:生活費の3〜12か月分を軸に、医療自己負担と先進医療の自己負担(数百万円に備える)を重ねて見積もる
- 3申込・更新・乗換え:定期は更新前3〜6か月に、終身は特約の最新化を。審査に不安があれば緩和型も比較する
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まとめ:重要ポイント
- 1終身型は一生涯の安心、定期型は“必要期間”に厚くする柔軟さ。二刀流で空白ゼロを目指す
- 2更新停止年齢は“商品差あり”。一般には80〜90歳まで更新可が多いので、自分の契約を要確認
- 3独身は100〜300万円、子育ては300〜500万円、60代は100〜200万円+特約に絞るとコスパが良い
- 4先進医療・患者申出療養の最新特約を活用。約款の待機期間・上皮内がん・給付回数は必ず確認
- 5見直しは証券の棚卸し→不足試算→終身は特約最新化/定期は更新前乗換えの順で進める
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