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【2026年1月更新】第3号被保険者見直し|扶養内パート妻の不足額と生命保険3手順

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年1月更新】第3号被保険者見直し|扶養内パート妻の不足額と生命保険3手順
第3号被保険者
扶養内パート
106万円の壁
130万円の壁
不足額試算
新NISA
iDeCo

2026年の要点:第3号被保険者と“壁”の更新が家計に与える影響

2026年は 第3号被保険者 と短時間労働者の社会保険適用が広がり、いわゆる 106万円の壁130万円の壁 の実務がアップデートされる。週20時間要件を軸に社保加入が進み、130万円の扶養判定は“労働契約ベース”に明確化。さらに、子ども・子育て支援金拠出の開始と医療の高額療養費“年間上限”導入で固定費の輪郭が変わる。この記事では、扶養内パート妻の不足額を「差額×期間」で試算し、生命保険を“最小コスト”で設計する3手順と、NISA・iDeCoの併用までまとめる。

制度改正の骨子(リンク一次情報は本文参照)

  • 1
    短時間労働者の社会保険は企業規模要件を段階縮小・撤廃し、週20時間以上なら加入対象が広がる。
  • 2
    106万円の壁の賃金要件は公布後3年以内に撤廃予定で、最低賃金の到達を目安に判断される。
  • 3
    130万円の扶養判定は労働契約内容で年収見込みを算定し、残業代など不確定賃金は除外される。
  • 4
    子ども・子育て支援金は2026年4月から拠出開始、被用者保険は0.23%の一律率で労使折半となる。
  • 5
    高額療養費は2026年夏から年単位の上限を段階導入し、中間所得層は年上限53万円の目安が示されている。

106万円の壁:賃金要件撤廃と週20時間の実務ライン

厚生労働省は短時間労働者の適用拡大で「企業規模要件の縮小・撤廃」と「賃金要件の撤廃」を進める。週20時間以上であれば、企業規模にかかわらず社会保険加入が進む仕立てだ。賃金要件(8.8万円/月=年約106万円)撤廃の判断は、公布から3年以内に全国最低賃金1,016円到達を見極めて実施とされる。現場判断は「週20時間×2か月超」が基本線。(社会保険の加入対象の拡大について) で確認できる。

週20時間を一時的に超えたらどうなる?

繁忙期だけ週20時間を超えました。すぐに社保加入になりますか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
週20時間が“2か月を超えて継続”なら加入対象になり得るが、一時的な超過は直ちに加入とは限らない。就業実態と労働契約の記載(所定労働時間)をそろえ、会社の届け出と保険者の判断に合わせるのが安全だ。

130万円の壁:扶養判定は“労働契約ベース”へ

2026年4月以降、健康保険の被扶養者認定は“労働契約内容で算定した年間収入”が基準になる。労働条件通知書の時給・所定労働時間・日数で見込み年収を出し、残業代など契約に明記のない不確定賃金は含めない。認定後に臨時収入で130万円を超えても、社会通念上妥当な範囲なら取り消し不要とされる。19〜23歳は“150万円未満”、60歳以上・一定障害は“180万円未満”の基準も併記されている。一次資料は (労働契約内容による年間収入の取扱いQ&A)

子ども・子育て支援金:0.23%が4月拠出開始

2026年4月から「子ども・子育て支援金」の拠出が始まる。被用者保険は標準報酬×0.23%(一律率)で、原則労使折半。給与明細の標準報酬月額に0.0023を掛け、その半分が個人負担となるイメージだ。標準報酬30万円なら月負担約345円。制度の詳細はこども家庭庁の (子ども・子育て支援金制度について) がわかりやすい。

固定費の増減をまとめて管理:不足額は“差額×期間”で5分試算

家計の不足額は「A−B」で素早く出す。A=生活費・教育費・住居費の月合計、B=公的給付(遺族年金・児童手当など)+配偶者の収入+貯蓄取崩し。たとえば、A=月28万円、B=月18万円なら不足は月10万円。これを“必要期間”に掛ける。未就学児から大学卒業まで17年なら、単純合計で2,040万円。実務では大学期の上振れ(自宅外学費)やインフレを加味し、ラダーで段階化すると精度が上がる。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
収入の谷は制度で予見し、保険は“不足分だけ”を埋める。これが最小コストの近道だと思う。

生命保険3手順:収入保障保険の設計ポイント

不足の“月額”に合わせて収入保障保険を土台に置く。満了年齢は65歳を基本に、配偶者の就労・住宅ローン・教育年齢で70歳まで延ばすかを判断。最低支払保証は2年か5年の二択が主流で、子の年齢が小さいほど長めが効く。医療の自己負担は高額療養費の“年上限”導入で月変動が出にくくなるが、食事代や差額ベッドなど対象外費用は残るため、就業不能(収入減)との併用も検討する。高額療養費の今後は (高額療養費制度の見直しについて) に丁寧にまとめられている。

定期保険・終身保険の重ね方(ラダー設計の要点)

  • 1
    住宅ローン残高に合わせて定期保険を段階的に重ね、団信の“届かない部分”だけを上乗せする。
  • 2
    教育費ピーク(高校・大学)に向けて10年・15年の定期を用意し、収入保障の最低保証と重複しすぎないように配する。
  • 3
    終身保険は“相続非課税枠(500万円×法定相続人)”の現金化枠として薄く持ち、過剰な固定費を避ける。
  • 4
    医療は入院一時金+通院に絞り、食事療養費や差額ベッドなど対象外費用の実額に連動させる。
  • 5
    インフレ時は増額型やインフレ連動型の選択肢を比較し、保険と新NISAのバランスで“守りと攻め”を最適化する。

投資優遇の併用:新NISAとiDeCoの拠出順

家計の“攻め”は新NISAとiDeCoの順番設計が要。新NISAは非課税無期限で流動性が高く、教育期の取り崩しにも使いやすい。利用者データは金融庁の (利用状況調査:NISA特設ウェブサイト) が最新。iDeCoは2026年12月以降に加入年齢“70歳未満”へ拡大、拠出上限も見直し(第1号7.5万円・企業型DC6.2万円)予定。施行と実務は (iDeCoの2026年12月法改正) が使いやすい。企業型DCのマッチング拠出は2026年4月に制限緩和の予定が公表されている。

児童手当の拡充を“自動積立”に変える

児童手当は所得制限撤廃・高校生まで対象拡大・第3子以降3万円へ増額が実施済み。偶数月の入金は教育資金の“自動積立”化が効果的だ。受取専用口座→新NISAのつみたて設定→進学期の取り崩しフローを、家計簿と連動させて可視化する。自治体の運用例は (児童手当制度の拡充について - 大阪市) が参考になる。

高額療養費“年間上限”の家計インパクト

長期治療でも“年間上限”で自己負担の天井が定まる(多数回該当は据え置き)。中間所得層の目安は年53万円、低所得層は年41万円など段階的に示されており、70歳以上外来特例の見直しも議論が進む。制度改定の年次や上限額は (高額療養費制度の見直しについて) の年次表が具体的だ。医療費の“対象外”は残るため、生活費の固定費と就業不能リスクの並行管理が要点になる。

保険会社の比較はどう進める?

複数社の見積もりを取りたいけれど、何から始めればいい?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
現契約の棚卸し→不足額の試算→条件固定で横並び比較が王道だ。健康体割引・最低支払保証・満了年齢を共通化し、返戻率やインフレ連動の有無は別表に。オンラインのAI×FP相談で条件の“固定化”を先に済ませると、比較が短時間で終わる。

7日で動く段取り:加入・見直し・提出のタイムライン

1日目:家計のA(支出)とB(受け取り)を整理。2日目:不足額(A−B)を年齢・期間で可視化。3日目:収入保障の月額・満了・最低保証を仮決め。4日目:ローンと教育期に合わせて定期のラダー案を作成。5日目:終身は“非課税枠”に合わせて最小化。6日目:比較見積を取得し、責任開始日と免責の空白が出ないように申込み日程を合わせる。7日目:事業主証明・年末調整・確定申告の提出順を確認し、給与と扶養・社保の記載を整える。必要書類は“労働条件通知書・源泉徴収票・保険証券・控除証明”が基本。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    週20時間が社保加入の実務ラインになり、106万円の壁は撤廃方向。130万円扶養は“労働契約ベース”で判定。
  • 2
    不足額は「差額×期間」で数値化し、収入保障・定期・終身を“役割分担”で最小コスト設計。
  • 3
    子ども・子育て支援金0.23%と高額療養費“年間上限”を家計の固定費と自己負担管理に反映する。
  • 4
    新NISA・iDeCoの拠出順で“攻め”を作り、児童手当は自動積立化で進学期の取り崩しに備える。
  • 5
    比較見積は条件固定が近道。AI×FPで7日タイムラインの“詰まり”をなくす。

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家計の不足額を「差額×期間」で見える化し、収入保障・定期・終身の役割分担を中立に整えるには、AI×FPの併走が近道だ。オンラインなら時間・場所の制約がなく、無料で比較条件の固定化や商品横断の検討が進む。複数社の見積もりも同条件で並べられ、次のアクション(申込み・提出・書類準備)へ自然につながる。

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