【2026年1月更新】傷病手当金申請拒否|協力義務と対処手順(個別相談可)

申請が止まる“現実”をまず整理
課題の具体化:申請拒否・遅延が起こる場面
- 1会社が事業主記入欄(勤務状況・報酬欄)の記入を拒む、または遅延し続ける。
- 2医師の労務不能意見と会社側の就労可否判断が食い違い、書類が進まない。
- 3労災か私傷病かの認定争いで、社内判断が出ず申請が保留される。
- 4退職後の申請で担当者が不在・引継ぎ不足、連絡が取れない。
法的に何ができる?“保険者とあなた”の権限
会社が書いてくれません。まず何を?
会社の“協力義務”の実務:何をどう頼むか
代替資料で進める条件:書式と中身のコツ
- 賃金台帳・給与明細:申請期間の“支給有無と金額”。
- 出勤簿:労務に服していない日(有給取得や短時間出勤の有無も)。
- 休職辞令・就業規則:休職の法的根拠と取扱い。
- 医師の意見書:就労可否と“従前の労務”に就けない期間の医学的根拠。 実際の申請書面の構造は、協会けんぽの(傷病手当金 支給申請書 記入の手引き)を参照し、事業主欄の記載事項(出勤日・報酬支給)の代替となる資料を整えて、審査担当と事前にすり合わせてください。
7日で動く対処手順(締切逆算の段取り)
- 1Day0:保険者に連絡し、会社宛の「事業主協力依頼(照会)」発出を依頼。連絡履歴を日時・担当者名つきでメモ。
- 2Day0-2:賃金台帳・給与明細・出勤簿・休職辞令・就業規則(該当条)・医師の意見書をスキャンし、保険者指定の提出先にアップ/郵送。
- 3Day3-5:保険者担当と“代替資料で審査を進められる条件”を確認。追加で求められる証拠(メール往復、社内連絡票等)も提出。
- 4Day5:会社の回答期限が来る前に、保険者に進捗確認。回答なし・不備の場合の次の手順(担当部署変更、再照会)を協議。
- 5Day6-7:医師と次回の就労可否の判定日を確定。診断内容の更新が必要なら追補を依頼(症状・治療・労務内容の具体性を高める)。
期限管理と“当座の資金”の考え方
併給調整と対象外の線引き(よくある誤解を整理)
- 労災関係:同一の事故・疾病については、労災給付があると健康保険の給付(療養・傷病手当金等)は行われません(第55条)。
- 出産手当金:出産手当金の支給期間は傷病手当金は原則支給されず、額の少ない方との差額支給に調整されます(第103条)。
- 報酬(賃金)との関係:休業期間に賃金が支払われる場合は、傷病手当金は支給停止または差額支給です(第108条)。
- 障害年金・老齢退職年金:障害厚生年金や老齢退職年金と重なる場合の差額調整・停止の規定もあります(第108条)。 これらは“受給できないのか、差額で受けられるのか”の分岐点となるため、申請前に状況を整理しておきましょう。
支給期間“通算1年6か月”の正しい理解と再申請の可否
不服申立ての基本(審査請求→再審査請求)
第三者の力と“記録化”のコツ
ミニケース:医師“労務不能”なのに会社は“就労可”と言う
- 医師意見で“従前の労務(職務内容・拘束時間・負荷)に就けない”ことを具体化。
- 会社の提示する“軽作業”が実在するか、労務実態(就業規則・職務記述書・配置辞令)で検証。
- 出勤簿や勤怠システムで実出勤の有無を可視化。
- 保険者に会社照会を依頼し、併せて代替資料で審査可能か協議。 結果、休職実態と賃金不支給が裏づけられ、傷病手当金が認定。差し戻しを待たず“止めない”進め方が奏功しました。
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まとめ:重要ポイント
- 1会社が動かない時は、保険者の“事業主協力依頼(照会)”と代替資料で手続きを止めない。
- 2健康保険法の併給ルール(労災・出産手当金・報酬・年金)は条文ベースで確認し、差額支給の可否を見極める。
- 3支給期間は“通算1年6か月”。中断・復職があってもリセットされないため、再申請の戦略は要注意。
- 4不服は3か月以内に審査請求。決定理由を踏まえ、法令・医学・勤務実態の証拠を補強して主張を組み立てる。
- 5ログ化(連絡履歴・提出物の一覧)と専門家併走で、スピードと確度を同時に高める。
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