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【2026年1月更新】生命保険50代自営業の必要額|不足額の出し方と設計3基準

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年1月更新】生命保険50代自営業の必要額|不足額の出し方と設計3基準
生命保険
50代自営業
必要保障額
不足額の出し方
就業不能保険
高額療養費
iDeCo

50代自営業の課題を“数字”で整える

収入が波打つ 50代自営業は、会社員と違って福利厚生が薄く、家計の“谷”が急に深くなりがちです。この記事では不足額を「差額×期間」で見える化し、制度の最新動向(高額療養費の年上限・iDeCo拡充)を前提に、保険と資産形成を無理なく設計する考え方をまとめます。
とくに医療の自己負担は2026年夏以降に「年上限の導入」が予定され、年収帯ごとの上限イメージ(例:41万円/53万円/111万円/168万円等)が示されました。詳細は公的資料の提案書で確認できます。(高額療養費制度の見直しについて)

不足額の出し方:差額×期間の段取り

  • 1
    月の必要生活費を洗い出し、固定費(住居・教育・保険料・食費・光熱水費)を平均化して把握します。
  • 2
    受け取れる公的給付(遺族年金・医療の高額療養費・各種支援)と既存の保険・貯蓄を並べ、毎月の差額を算定します。
  • 3
    差額に“必要な期間”を掛けます。子の学齢・ローン残期間・就労予定(60〜70歳)で期間を調整します。
  • 4
    緊急資金(生活費6〜12か月)を別枠で確保し、就業不能時の初期赤字を吸収できるようにします。

月の必要生活費と公的給付の線引き

「生活費」には住居費(家賃またはローン)、食費・光熱水費、教育費、通信、保険料、税・社保などの実費を含めます。自営業は厚生年金に加入しないため、配偶者の死亡時の遺族厚生年金は原則ありません。子がいる場合の遺族基礎年金など、公的の“入ってくるお金”は世帯ごとに差が大きいので、まず自分の条件で制度の有無・期間を確認しましょう。
医療の自己負担は高額療養費を前提に、今後は「年上限」も併用して考えます。年収帯別の年間上限の議論は一次資料で公開されています(例:非課税世帯41万円/中所得53万円/高所得111〜168万円のイメージ)。(高額療養費制度の見直しについて)

具体の不足額はどう試算する?

50代自営業・持ち家ローン有、子は大学まで。死亡保障の不足額はどう出せばいいですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
家計の月次から始めます。たとえば必要生活費が30万円、配偶者の公的給付・既存の保険が月10万円なら“差額”は20万円です。大学卒業・ローン完済まで10年なら、20万円×120か月=2,400万円が粗い目安。ここから手元資金(当面の生活費や積立)で埋まる分を差し引き、保険で埋めるべき金額を決めます。

設計3基準:収入保障×定期×終身の役割

不足の“毎月の穴”は 収入保障保険で細く長く埋めるのが合理的な選択肢です。教育費やローンなどピークが読める支出には定期保険を階段状に重ねて“期間限定の厚み”を付けます。最後に 終身保険で葬祭費・相続資金などの固定枠を確保します。
三層でコンパクトにまとめることで、保険料の総額を抑えつつ、必要な期間・額だけをカバーできます。満了年齢や最低支払保証は、配偶者の年齢差・ローン残期間・就労延長の可能性で調整しましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
保険は“足りない分だけ、必要な期間だけ”。数字で決めると過不足が自然に消えます。

自営業の医療・休業リスク:年上限と対象外費用

医療費は「月の上限+年の上限」で二重に天井が管理される方向です。多回該当の仕組みは維持しつつ、2026年夏以降、年上限の導入が段階的に予定されています。年収帯の細分化や外来特例の見直しの議論も進んでいます(提案書の図表に年額41万/53万/111万/168万円の水準例)。(高額療養費制度の見直しについて)
一方で、入院時食事療養費や差額ベッド代、交通費・付き添い費などの“対象外”は家計に残ります。短期の入院・外来が増えている実態も踏まえ、診断一時金や通院保障の組み合わせで、現実にかかる費用を吸収できる形にしましょう。

就業不能保険の設計ポイント(自営業)

  • 1
    免責期間は緊急資金の厚みで選びます。生活費6〜12か月確保なら90〜180日でも現実的です。
  • 2
    給付期間は“復帰までの最長”を想定。1〜2年だけでなく、5年・10年の長期も比較します。
  • 3
    給付額は“固定費+最低限の生活費”を基準に。月10〜20万円のレンジで家計に合わせて決めます。
  • 4
    国民健康保険は原則、会社員のような傷病手当金がありません(自治体例外あり)。制度の差を見た上で民間保険を重ねます。詳細は公的資料も確認しましょう。(生活を支えるための支援のご案内)

資産形成の併用:iDeCoと新NISAの役割分担

税の“守り”は iDeCo、流動性と増やす力は新NISAが担います。iDeCoは拠出控除で手取りを守り、将来の年金原資を積み上げる仕組みです。公的資料では、加入可能年齢の上限を70歳未満へ、拠出上限“月6.2万円”(企業年金等と合算)の骨子が示されています。(iDeCoの加入可能年齢の引上げ 改正の概要)
併用のコツは「固定費の保険→残りを積立→余剰で成長投資」。取り崩しの出口設計(65〜75歳)の年金・税の線引きも、早めに試案を作ると迷いにくくなります。

団信と死亡保障は重複しない?

住宅ローン団信があるので、死亡保障は小さくしても大丈夫ですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
団信は“ローンを消す”仕組みで生活費の穴は埋まりません。団信で債務がゼロになる前提で、生活費の差額だけを収入保障保険で薄く長く。教育費のピークには定期保険をラダーで重ね、終身保険は葬祭・相続の固定枠に限定するのが重複を避ける設計です。

ケースの当てはめ:不足額レンジの考え方

・子あり・持ち家・ローン残あり:生活費の差額×卒業まで+ローン完済までの年数で算出。定期保険のラダーで“子の下限年齢”に厚みを持たせます。 ・子なし・賃貸:差額は小さく、収入保障は短め(5〜10年)。終身は葬祭費の固定枠を少額で。 ・セカンドキャリア準備中:就業不能保険の給付期間長め+iDeCoで税の守りを強化。新NISAは生活防衛資金の上に積みます。
設計を“手早く進める3ステップ”に落とすと、迷いなく動けます。1)家計の棚卸し 2)差額×期間の算定 3)三層の配分(月額・期間・受取方式)。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    不足額は「差額×期間」で数値化し、毎月の穴は収入保障、ピークは定期、固定枠は終身で分担する。
  • 2
    自営業は傷病手当金が原則ないため、就業不能保険と緊急資金で“最初の半年”を吸収できる設計にする。
  • 3
    医療費は月の上限に加え、年上限の導入を前提に自己負担の天井を管理。対象外費用への備えも忘れない。
  • 4
    iDeCoで税の守りを固め、新NISAで増やす。拠出上限や加入年齢の拡充骨子は公的資料を確認して進める。

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