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【2026年2月更新】生命保険 パワーカップル年収1,600万円|不足額3ステップ

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年2月更新】生命保険 パワーカップル年収1,600万円|不足額3ステップ
生命保険
パワーカップル
年収1600万円
必要保障額
収入保障保険
高額療養費
遺族厚生年金5年有期

課題提起:高収入でも“二馬力依存”の穴が生まれる

共働きで年収合計1,600万円の パワーカップル でも、片側の収入が途絶えれば家計は簡単に赤字へ傾きます。固定費が大きく、教育費が上振れしやすい都市部ではその傾向が顕著です。さらに、2028年の 遺族厚生年金 の有期化や、2025〜2027年にかけた 高額療養費制度 の見直しで「公的保障の谷」が発生しやすくなります。学習費は直近の公的調査でも私立進学時に大きな差が出ており、公立のみのモデルで約614万円、全て私立だと約1,969万円のレンジが示されました(令和5年度調査の訂正版ポイント)。(令和5年度子供の学習費調査結果のポイント) まずは“差額×期間”で不足を見える化し、民間保険で過不足なく埋めるのが王道です。

不足が生まれやすい場面のチェック

  • 1
    配偶者の死亡・長期休職で、二馬力前提の住居費・教育費が維持できないとき
  • 2
    ペアローンで片側団信が消えても、もう片側の返済と管理費・固定資産税が残るとき
  • 3
    子なし世帯で遺族厚生年金が原則5年で打ち切りに移行する期間(2028年施行予定)
  • 4
    医療費が高額化し、自己負担が短期に集中したとき(高額療養費の上限見直しに注意)
  • 5
    転職・退職で会社の死亡退職金・団体保険が失効して“保障の空白”が生じるとき

不足額3ステップ:積み上げ方式で“差額×期間”を出す

必要保障額は、生命保険文化センターが示す「支出見込み−収入見込み=不足分」の“積み上げ方式”が基本です。(万一の際に必要な保障額の算出方法と具体例)
  • ステップ1 支出の洗い出し:当面の生活費は現状の約70%、子の独立後は約50%を目安。教育費、葬祭費、引越し・遺品整理等の一時費用も計上。
  • ステップ2 収入の把握:遺族年金(以下で最新改正を解説)、残る配偶者の手取り、死亡退職金・弔慰金、既契約の保険金、団信の効果、貯蓄のうち用途が自由な分。
  • ステップ3 不足額に落とす:毎月の不足×年数+一時金=“保険で埋める合計”。家計の谷に合わせ、年金型(収入保障)と一時金型(定期)を組み合わせます。

具体的な計算はどう進めれば良い?

毎月の不足って、どこからどこまでを入れればいいですか?教育費や外注費も含めるべき?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
はい。生活費の70%/50%目安に加え、学習費(塾・入学金・下宿費)、片親で増える外注費(延長保育・病児保育・家事代行等)も含めます。一方で、団信で消える債務や既契約の保険金・死亡退職金・公的年金は収入側に。最後は“毎月の不足×期間+一時金”に整理し、収入保障保険(月額)と定期保険(一時金)でピンポイントに埋めましょう。

2028年の年金改正を織り込む:子なしは原則5年有期+継続給付

2028年4月施行予定の見直しで、子のいない現役配偶者の遺族厚生年金は原則5年の有期給付へ移行し、5年間は“有期給付加算”により現行より約1.3倍が支給されます。その後は障害状態や所得に応じて“継続給付”が支給され、単身の場合は就労収入が概ね月10万円以下なら全額、20〜30万円程度を超えると停止方向とする仕組みです。(遺族厚生年金の見直しについて) 子ありの場合は、子が18歳年度末まで遺族基礎年金の支給が継続。改正は「子ありの期間には影響なし」「子が18歳到達後の5年に加算+継続給付対象」という理解で不足試算に織り込むのが正解です。

医療の自己負担は“制度の最新”で評価する

自己負担は高額療養費制度の見直しで変わります。70歳未満の高所得区分では、2025年8月以降の自己負担限度額が段階的に引き上げられ、年収約1,160万円以上では「月額290,400円+(医療費−968,000円)×1%」等の式で上限が決まります。70歳以上の外来特例は、月8,000円/18,000円の上限が2026年8月・2027年8月にかけて段階的に13,000円・20,000円・28,000円へ見直され、年間上限も160,000円・224,000円へ引き上げ。(高額療養費制度の見直しについて(公式資料)) 医療一時費用は“自己負担の式+食事代・差額ベッド等の保険外”で粗見積もりし、就業不能リスクとセットで備えると過不足が減ります。

モデル試算:子2人・都内・ペアローンありの不足レンジ

例:夫1,000万円(45歳)・妻600万円(43歳)、高校生と中学生、都内マンション、ペアローン(夫6,000万円/妻2,000万円・双方団信)。
  • 支出側(当面10年):生活費60万円→片親70%で42万円。妻の就労と育児外注費が増え、仮に外注5万円/月なら“必要生活費”は47万円前後。
  • 収入側:妻の手取り30〜33万円/月、遺族基礎年金+子の加算で当面10〜12万円/月、夫の勤務先の死亡退職金・既契約の保険金が一時金で計3,000万円と仮定。団信で夫6,000万円の債務は消えるが、妻の2,000万円返済と管理費・固定資産税は継続。
  • 毎月不足の目安:47万円−(妻の手取り33万円+遺族年金10万円)≒4万円。学費ピーク期(高3〜大1)や外注増の月は+5〜10万円の“谷”。
  • 合計不足:月4万円×10年=480万円に、教育費の追加(公立中心+私立大学で+1,000〜1,500万円)や葬祭・整理の一時費用200万円を加え、ラダー保険で“1,800〜3,600万円レンジ”を狙って埋めるのが現実的です。学習費のレンジは公的調査の最新値を参照してください。(令和5年度子供の学習費調査結果のポイント)

子なしDINKs:最小保障と相続の設計

子なし共働きは「原則5年有期+継続給付」の年金改正が直撃します。生活費が月30万円で片側死亡後は50%の15万円が目安、就労手取りが15万円なら“当面の不足はゼロ”に近づきますが、住居や一時費用・相続資金を考慮すると、収入保障(月5〜10万円×5年)+定期(一時金500〜1,000万円)で“有期5年の谷”を埋める設計が無理なく、終身は相続の非課税枠(法定相続人×500万円)の範囲で最小化が定石です。

単独名義ローン/賃貸の違いと調整点

単独名義ローン+団信なら残債は全額消えます。持ち家は管理費・修繕積立・固定資産税が残るため、必要生活費に上乗せして試算。賃貸は団信の免除はありませんが、住居費の柔軟性が高いので“住み替えで固定費圧縮”も現実策。いずれも、片側就労で維持できるラインを現実の数字で確認し、収入保障(月額)と定期(一時金)の配分で“谷だけ”を埋めるのがコスト効率に優れます。

設計の核心:収入保障×定期のラダーで“谷”を埋める

ラダーとは、期間と金額を段階的に重ねる設計です。
  • 収入保障保険:満了は原則65歳(配偶者の年齢・再雇用計画次第で70歳も検討)。最低支払保証は2年/5年の選択。早期死亡のリスクを考え、DINKsは2年、子ありは5年が目安。
  • 定期保険:学費ピーク期(高3〜大1)や、片側ローン残高の多い期間に10年・15年の一時金を重ねて“谷をピンポイントで埋める”。
  • 終身保険:相続の非課税枠“だけ”で最小化。用途は納税資金・代償金の確保に限定し、生活費の穴は掛け捨て中心で。

ラダーの具体例(年収1,600万円モデル)

  • 1
    収入保障:月15万円(最低保証5年)65歳満了。子が独立する10年は不足の“底”を埋める設計。
  • 2
    定期10年:1,000万円(大学入学期の学費・外注費のピーク対策)。
  • 3
    定期15年:1,000万円(住居の更新・子の自立までの大型一時費用の緩衝)。
  • 4
    終身:500万円(相続の非課税枠の一部充当。用途は納税・代償)。
  • 5
    医療・就業不能:入院一時金10万円+就業不能月20万円(免責90〜180日)で“費用+収入減”に備える。

“働けない”への備え:就業不能×医療の要点

医療は“自己負担の式”と“保険外費用”で見積もり、就業不能は“手取りの穴”に合わせて月額を設計します。高額療養費の上限は段階的に見直し予定で、70歳未満・高所得帯は月額の式に基づき負担が上振れます。(高額療養費制度の見直しについて(公式資料)) 就業不能保険は免責(60/90/180日)と給付期間(2年・5年・就業不能認定中)の選定が肝。会社のGLTDや傷病手当金の支給期間も合わせて“重複なく”組みます。

税制・運用:保険5%×投資20%の現実解

2026年分の所得税では、子育て世帯向けに一般生命保険料控除の限度額が新契約に限り4万円→6万円に拡充(延長)されます。(令和8年度税制改正について(金融庁・概要)) 高所得世帯は控除の効果が大きいため、夫婦での契約分散・年払い割引と組み合わせて“保険は守り(総支出の5%目安)”、新NISAや企業型DC・iDeCoの拡充を“攻め(手取りの20%目安)”で活用。保険は不足分だけ、運用は生活防衛資金を確保した上で長期・分散で。

7日で動く:アクションと比較のコツ

短期の行動で“空白ゼロ”に近づけます。
  • Day1〜2:現契約の棚卸し(保険証券・団体保障・退職金規程)、家計の数値化(生活費・外注費・学習費)。
  • Day3:不足額シート作成(差額×期間)と、年金改正・医療自己負担の最新ルールを反映。
  • Day4〜5:収入保障・定期・終身の見積りを3社以上で横断比較(満了・最低保証・据置・年払い)。
  • Day6:申込み順の段取り(告知→責任開始→既契約の停止タイミング)。
  • Day7:口座・受取人・信託(必要時)の同時設計。LINEで相談予約し、“最終チェック”。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
“保険は不足だけ”。数字で谷を見える化して、ラダーでピンポイントに埋める。過不足ゼロなら、毎月の安心も増えます。

ペアローンはどう設計に反映する?

連名の住宅ローンで、どちらかが亡くなったら住めなくなりませんか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
連生団信で両者を一括カバーする商品もありますが、一般的なペアローンは“各自の債務だけ”が団信で消えます。残る持分の返済・管理費・固定資産税は生活費に含め、収入保障で毎月不足、定期で一時費用を補うのが安全です。単独名義+団信なら残債は消えますが、維持費は続くため同様に見積もりましょう。

まとめと次の一手:過不足ゼロ設計をあなたの家計に

  • 二馬力依存・教育費の上振れ・公的保障の変更は“谷”を作ります。最新の制度リンクで前提を確認し、差額×期間で不足を数値化しましょう。
  • 設計は収入保障(月額)×定期(一時金)のラダー+終身(相続枠のみ)の最小化。医療・就業不能は“費用+収入減”の両輪で。
  • 税制拡充(一般控除6万円延長)と新NISA等で“保険5%×投資20%”の全体最適へ。 迷ったら、無料のAI×FP相談で数字と段取りを最終調整してください。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    不足額は“支出−収入”の積み上げ方式で算出し、毎月の不足×期間+一時金に整理する
  • 2
    2028年の遺族厚生年金は子なし原則5年有期+約1.3倍加算、その後は所得連動の継続給付に
  • 3
    高額療養費の自己負担は2025〜2027年で見直し、式・年上限(70歳以上外来)の変更を反映する
  • 4
    設計は収入保障×定期のラダー+相続最小の終身で“谷だけ”を埋める
  • 5
    税制拡充(一般生命保険料控除6万円)と新NISA等を併用し、保険5%×投資20%の全体最適へ

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