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【2026年3月更新】在職老齢年金65万円対応|手取り最適化と保険見直し

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年3月10日
  • 在職老齢年金基準65万円の反映と一次資料リンク追補
  • 令和8年度の年金額・老齢基礎年金満額の最新化
  • 2025年度51万→2026年度65万の比較事例追加
【2026年3月更新】在職老齢年金65万円対応|手取り最適化と保険見直し
在職老齢年金
支給停止調整額
高年齢雇用継続給付
社会保険 適用拡大
介護保険料率
標準報酬月額
生命保険 見直し

導入:65万円時代に“働き方×保険”を同時設計

2026年4月から 在職老齢年金 の支給停止調整額は「月65万円」に引き上げられます。厚労省は制度趣旨と経緯を整理したページで、法律成立時の62万円から、実際の運用額は賃金動向を反映して65万円になることを明示しています((在職老齢年金制度の見直しについて))。日本年金機構の周知資料も「2026年4月からは65万円」と図解しています((在職老齢年金制度が改正されます(2026年1月版)))。 2025年度(〜2026年3月)は「51万円」で運用中で、2026年度から「65万円」です((令和8年度の年金額の改定について))。基準の判定は“賃金(賞与の月額換算含む)+老齢厚生年金”の合計で行われます。この記事では一次資料リンク付きで最新ルールを整理し、60代の働き方と生命保険の見直しを“手取りキャッシュフロー”で合わせて決める具体手順をまとめます。

まず押さえる数字(最新ルールの要点)

  • 1
    2025年度の支給停止調整額は「月51万円」、2026年度(2026年4月〜)は「月65万円」。毎年度の賃金動向で改定されます。
  • 2
    判定は「基本月額(老齢厚生年金の月額)」+「総報酬月額相当額(直近1年の賞与の標準賞与額の1/12を含む)」の合計で行われます。
  • 3
    高年齢雇用継続給付は2025年4月以降に60歳到達の方で最高10%に縮小。受給時は老齢厚生年金が“標準報酬月額の最大4%分”追加停止。2025年3月以前到達の方は経過措置で最大6%停止。
  • 4
    協会けんぽの2025年度介護保険料率は40〜64歳で全国一律1.59%。健康保険料率は都道府県別で異なるため加入支部の料率を確認。
  • 5
    週20時間以上を軸とする短時間労働者の社保適用拡大は、賃金要件(8.8万円)を公布から3年以内に撤廃予定、企業規模要件は2035年までに段階撤廃(スケジュールに留意)。

何が変わる?改正の趣旨と時期の全体像

基準額の引上げは、高齢者の就労を後押しし“働き控え”を減らす狙いです。制度の背景とQ&Aは厚労省の解説がわかりやすいです((在職老齢年金制度の見直しについて))。2025年度は51万円、2026年度は65万円で判定され、毎年度の名目手取り賃金の変動に応じて見直されます((令和8年度の年金額の改定について))。

65万円は“総支給”か“手取り”か?ボーナスは?

65万円って手取りの話でしょうか。ボーナスで超える場合はどう見ますか。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
“手取り”ではなく“総報酬”です。毎月の標準報酬月額と、直近1年の賞与を1/12で月額化した値に年金の月額を足して比較します。ボーナスが多い年は合計が上がりやすいので、労働時間や賞与配分を平準化し、超過が出る月は一時的減額を受容する設計が現実的です。

支給停止の計算式と賞与の扱い

支給停止の判定は、「基本月額(老齢厚生年金の月額)+総報酬月額相当額(賞与1/12を含む)」の合計が支給停止調整額を超えるかで決まります(計算式・例は(在職老齢年金の支給停止の仕組み))。なお、 老齢基礎年金は支給停止の対象外 です。2025年度は合計が51万円を超えると超過分の半額が停止、2026年度は65万円を超えた分の半額が停止されます。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
時給・週日数だけでなく、賞与の入れ方、在職老齢年金、そして社会保険料まで一体で見ると、ムダな“働き損”を減らせます。数式に落とすと景色がクリアになります。

60代再雇用の設計:週日数・時給と“社保ライン”

手取りを左右する分岐は「週20時間の社会保険加入」と「支給停止基準の越え方」です。 社会保険適用拡大 は、賃金要件(8.8万円)の撤廃(公布から3年以内)と企業規模要件の段階撤廃(2035年10月まで)が並行で進みます(スケジュールと支援策は(年金制度改正の全体像)(被用者保険の適用拡大について)が参考)。40〜64歳は介護保険料(1.59%)が上乗せ。健康保険料率は加入支部の料率をチェックしましょう((令和7年度保険料率のお知らせ))。

終身×定期×収入保障の配分モデル(60代・再雇用)

  • 1
    終身保険は葬送・相続の“固定費”に限定し、無理なく持ち切れる範囲に抑えます(例:200〜300万円)。
  • 2
    定期(または逓減)は住宅ローン残や配偶者の年金開始までの“期間限定リスク”にのみ充てます。
  • 3
    収入保障は満了を70〜75歳の就労イメージに合わせ、最低支払保証2年を確保しつつ月額を小さめに設定します。
  • 4
    がん・三大疾病の一時金は“高額療養費の自己負担+雑費”を念頭に50〜100万円の単発で検討します。
  • 5
    在職老齢や社保料の増減を織り込んだ“手取りベース”で、保険料は手取りの3〜5%以内に収めます。

高年齢雇用継続給付の最新動向と年金調整

2025年4月から高年齢雇用継続給付の最高支給率は賃金の10%に引き下げられました((令和7年4月1日から高年齢雇用継続給付の支給率を変更します))。受給すると、在職老齢の計算に加えて老齢厚生年金が“標準報酬月額の最大4%分”追加で停止されます(計算枠は(在職老齢年金の支給停止の仕組み))。例えば月給20万円で受給すると、給付は月2万円、年金の追加停止は最大0.8万円(月)のイメージです。

在職期の生命保険見直し:必要保障額を“老後版”に再計算

60代の必要保障額は「家計の固定費(住居・医療)」「配偶者の生活費」「葬送・相続の最低額」に圧縮し、子育て期の教育費や大きな住宅ローンがない前提なら縮小が可能です。団体保険の終了時期が近い方は失効前に個人保険で“空白ゼロ”へ。設計は、万一の一時金(終身・葬送費)+月々の生活費補填(収入保障の短期版)+就業不能のつなぎ(傷病手当金の対象外期間)を重ね、保険料は手取りに収めます。前提に置くべきは、在職老齢年金の減額や社会保険料の増減を織り込んだ“手取りベース”での再計算です。

誤解しがちな論点Q&A(ピンポイント)

60〜64歳の“28万円基準”はもう残っていますか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
2022年4月以降、60〜64歳の在職老齢年金は65歳以上と同じ枠組みに統一されています。現在は“賃金+老齢厚生年金”の合計を基準額(2025年度は51万円、2026年度は65万円)と比較するシンプルな式です(早見表・式は日本年金機構のリーフレットが便利です)。

ボーナスが多い年の対処と調整方法

賞与の標準賞与額を1/12で月額化して判定するため、ボーナスが多い年は“基準超え”になりやすくなります。対応は、突発的な超過を受容したうえで、翌期の労働時間や賞与配分をならす、あるいは現金バッファで一時的な年金減少に備えるのが現実的です。計算例として、老齢厚生年金月10万円・総報酬月額相当額44万円なら合計54万円で、2025年度は基準超えで年金の停止は月1.5万円。一方、2026年度は基準65万円のため停止は生じません(詳細計算は(在職老齢年金の支給停止の仕組み)の式に当てはめましょう)。

65歳以降:年金・医療・介護と関連改正の最小構成

65歳以降は在職老齢年金の基準を踏まえつつ、繰上げ(60〜65歳)・繰下げ(最大75歳)や在職定時改定(毎年10月)の選択が論点です。公的医療は高額療養費を前提に「入院一時金+通院の実費に近い給付」を最小構成に。介護は公的保険の自己負担と施設費の上限を把握し、特約の重複を避けつつ“現金バッファ”を厚めに持つのが現実解です。標準報酬月額の上限は、2027年9月→68万円、2028年9月→71万円、2029年9月→75万円へ段階的に引き上げ予定で、長期設計に影響します(制度全体は(年金制度改正の全体像)が俯瞰に有用)。なお2026年度の 老齢基礎年金(満額)は月70,608円 に改定されています((令和8年度の年金額の改定について))。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
乗り換えは“健康告知クリア→新契約成立→旧契約の減額・解約”の順で進めると安心です。指定代理請求や払済化の下限、返戻金課税も同じタイミングで確認しましょう。

関連制度の更新点(押さえる一次資料)

最新の判定額と年金額の改定は、厚労省のPDF「(令和8年度の年金額の改定について)」。制度改正の時期・全体像の整理は「(年金制度改正の全体像)」。日々の判定・計算の実務は「(在職老齢年金の支給停止の仕組み)」と、変更点を図解した「(在職老齢年金制度が改正されます(2026年1月版))」が便利です。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    在職老齢年金は“総報酬+年金”で判定。2025年度は51万円、2026年度は65万円。
  • 2
    高年齢雇用継続給付は最高10%へ縮小。受給時は標準報酬月額の最大4%分の年金追加停止を考慮。
  • 3
    保険は“老後版”に圧縮。終身×定期×収入保障を期間リスクに合わせてミニマム配分。
  • 4
    週20時間ラインと介護1.59%など社保料を織り込み、手取りキャッシュフローで働き方と保険を同時最適化。
  • 5
    標準報酬月額の上限引上げ(65→68→71→75万円)も長期設計に反映。

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在職老齢年金の基準(2025年度51万円/2026年度65万円)、賞与1/12の扱い、社保料・税まで含めた“手取りキャッシュフロー”設計は個別差が大きく複雑です。ほけんのAIなら、LINEで資料送付→AIが概算→有資格FPがオンライン通話で中立に商品横断で最適化。移動不要・全国対応・無料。今の契約を活かしつつムダを減らす具体案に落とし込みます。次の一歩はLINEで予約を。

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