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【2026年1月更新】収入保障保険の落とし穴|共働き30代の見落とし3つ

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年1月更新】収入保障保険の落とし穴|共働き30代の見落とし3つ
収入保障保険
共働き30代
最低支払保証
遺族厚生年金
在職老齢年金
新NISA
iDeCo

はじめに:共働き30代がやりがちな設計ミス

共働き世帯でこそ 収入保障保険 は家計の“土台”になりますが、設計のズレでムダや不足が生まれやすいのも事実です。特に 共働き30代 は、団信や会社の福利厚生と重なって過剰保障になったり、満了年齢の誤設定で“空白”が出たり、最低支払保証を付けずに後年の受取が薄くなるなど、見落としが集中します。本記事は2026年1月時点の最新制度と一次情報リンクを前提に、落とし穴と正解手順を実務目線で整理します。

落とし穴3つの全体像(まずここを点検)

  • 1
    住宅ローンの団信や会社の死亡退職金・弔慰金と重複し、実は“過剰保障”になっていて保険料が膨らんでいる
  • 2
    満了年齢の誤設定で、子が高校・大学期や再雇用期に“谷”が生じる(在職老齢年金の基準引上げも未反映)
  • 3
    最低支払保証(2年/5年)を付けておらず、終盤の受取が数か月で終わる設計になっている

制度アップデートが設計に与える影響(2026年版)

2028年施行予定の 遺族厚生年金 見直しでは、子のいない現役配偶者は原則5年の有期給付+有期給付加算(約1.3倍)となり、その後は所得に応じた継続給付(単身で就労収入月約10万円までは全額、概ね20〜30万円超で停止)が導入されます。(遺族厚生年金の見直しについて) 一方、在職中の老齢厚生年金調整は2026年4月から実質の支給停止基準額が月65万円に。設計時には「62万円→65万円」移行を織り込む必要があります。(在職老齢年金制度の見直しについて) 医療面では高額療養費制度が2025年8月以降段階的に見直され、70歳以上の外来上限や所得区分の細分化、外来年間上限の整理などが進みます。家計の自己負担レンジを把握し、医療一時金や就業不能保障と合わせて過不足なく設計しましょう。(高額療養費制度の見直しについて) 子育て支援は児童手当が高校生まで拡充、第3子以降は月3万円、偶数月・年6回支給。教育費の積立動線をつくる前提が整いました。(こども・子育て政策)

満了年齢は65歳と70歳どちらが正解?

夫35歳・妻33歳・子2人。収入保障保険の満了は65歳と70歳で迷います。どちらが現実的ですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
基本は65歳満了で、子の独立や退職タイミングに合わせて“足りない谷”だけを定期保険で重ねるのがコスト効率的です。配偶者に年齢差が大きい、住宅ローンが長期、あるいは再雇用で就労が続く見込みなら70歳延長を検討。2026年4月から在職老齢年金の基準が65万円へ上がる点も踏まえ、手取りの谷が出ないラインで決めるのがコツです。

不足額は“差額×期間”で一発可視化

生活費から遺族年金・児童手当・配偶者の就労収入・貯蓄の取り崩し可能額を差し引いた「毎月の差額」に、必要年数を掛けて不足額を出します。 例)手取り生活費35万円−(配偶者就労15万円+遺族年金10万円+児童手当2万円)=差額8万円。高校卒業まで12年なら、8万円×12年=約1,152万円相当。これを“月額いくら×何年”で埋めるかを、収入保障保険の月額(例:10万円)と最短の必要期間(例:12年→65歳満了+定期保険で高校・大学の山を補強)で設計します。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
設計の精度は「いくら足りないか」を先に決めるほど上がります。月いくら×何年——数字で腹落ちする設計にしましょう。

65歳/70歳満了+ラダー設計の判断軸

・65歳満了解決型:共働きで双方に団信や企業保障があるケースは、65歳満了の収入保障を土台に、教育費の山に合わせて定期保険を“階段状(ラダー)”に重ねるのが現実解。 ・70歳延長型:配偶者が若い・年齢差が大きい、完済年齢が70〜75歳の長期ローン、65歳以降もフルタイム継続などは延長を検討。延長分は保険料が上がるため、在職老齢年金(2026年4月から基準65万円)と手取りの兼ね合いで費用対効果を確認します。

最低支払保証(2年/5年)の使い分けと税の扱い

  • 1
    子が未就学〜小学生:5年保証を基本に。終盤での早期終了リスクを防ぎ、家計の固定費を平準化します
  • 2
    中高生〜大学生中心:2年保証+教育費の局所は定期で補強。保険料と受取のバランス最適化を優先
  • 3
    DINKsや子なし:原則2年保証で最小化し、残りは新NISA等の流動資産で対応する方が合理的
  • 4
    税の扱いは要注意。一括受取は相続税の対象で、所得税は非課税(非課税枠は「500万円×法定相続人」)。(相続税の課税対象になる死亡保険金)
  • 5
    年金受取は、年金受給権を相続税評価したうえで、2年目以降に課税部分が 雑所得 として段階的に課税されます(初年度は非課税部分のみ)。詳細は国税庁の解説を必ず確認してください。(死亡保険金を受け取ったとき)(相続等により取得した年金受給権)

新NISA・iDeCoとの併用で“守る×育てる”を両立

保険は「万一のキャッシュフローを守る」役割、新NISA・iDeCoは「長期で育てる」役割です。収入保障で“差額×期間”をカバーしたうえで、児童手当の偶数月受取分を受取専用口座→新NISAへ自動積立に回す設計にすると、教育費の原資が作りやすくなります。(こども・子育て政策) ポイントは①固定費は保険で平準化、②変動費は投資で形成、③出口(取り崩し)時期は大学入学・在学4年・就職初年度など“使う時期”に合わせてカレンダー連動で管理、の3点です。

重複保障の削減で保険料を最適化

団信(夫婦のペアローン含む)や会社の死亡退職金・弔慰金、遺族年金の5年有期+継続給付の見込み額を一覧化し、足りない分だけを収入保障で埋め直すと、月数千円〜1万円超の保険料削減が見込めるケースが多いです。特定の保険会社・商品に依存せず、仕様の読み方(最低支払保証・健康体割引・非喫煙者割引・インフレ連動の有無)を横断比較しましょう。

7日でできる見直しの段取り

Day1:現契約(収入保障・定期・団信・会社制度)を棚卸し Day2-3:家計の固定費・教育費・ローン・配偶者の就労を反映し、差額×期間で“月いくら×何年”を試算 Day4:65歳満了を土台に、70歳延長の要否とラダー(定期重ね)の必要幅を判定 Day5:最低支払保証2年/5年の選択、受取方式(年金/一括)と税の扱いを確認 Day6:新NISA・iDeCoの配分と取り崩しカレンダーを設定 Day7:保険料・非課税枠・受取時の手続きを最終チェック(不明点はオンラインで専門家に相談)

まとめ:重要ポイント

  • 1
    不足額は“差額×期間”で数値化し、収入保障の月額と最短必要年数で埋める
  • 2
    在職老齢年金は2026年4月から基準65万円、遺族厚生年金は2028年から5年有期+継続給付を前提に
  • 3
    最低支払保証は子年齢と家計の固定費で2年/5年を使い分け、受取の税は国税庁の方式で判定
  • 4
    団信・会社制度と重複を外し、65歳満了+ラダーで“過不足ゼロ”へ
  • 5
    保険は守り、NISA・iDeCoは育てる。児童手当を積立動線に乗せ、出口日程まで設計する

ぜひ無料オンライン相談を

本記事のポイントを家計に落とすには、現契約・公的保障・教育費を並べたうえで“差額×期間”を数値化し、65歳/70歳の満了と最低支払保証を家族構成に合わせて決めることが近道です。無料オンラインFP相談なら、平日夜や週末も自宅から参加でき、複数商品の中立比較や税の注意点(年金受取の雑所得、一括の相続税非課税枠など)の確認まで一度で完了。まずは7日間の見直しステップを共有し、必要に応じて保険と新NISAの配分まで一緒に設計しましょう。

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