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【2026年4月更新】コーストFIRE 共働き子なし30代|不足額×収入保障 最小設計

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年4月10日
  • 最新CPIと春闘データの引用と一次資料リンク追加
  • 公的年金・DCの最新PDFへの差し替えと表現明確化
  • 家計手順と保険設計の実務アドバイスの具体化
【2026年4月更新】コーストFIRE 共働き子なし30代|不足額×収入保障 最小設計
コーストFIRE
DINKs
収入保障保険
新NISA
iDeCo
在職老齢年金
遺族厚生年金

導入:コーストFIREの考え方と2026年4月の前提

将来の老後資金は若いうちに確保し、あとは複利で“流す”。それが コーストFIRE の発想です。早期リタイアは前提にせず、生活費は働き続けて賄い、老後資金だけを前倒しで用意します。2026年は制度とマクロ環境が動いています。とくに 在職老齢年金 の基準額が2026年4月から月65万円に引き上げられ、就労と年金の両立がしやすくなりました。また、 遺族厚生年金 は2028年度から「子のいない現役配偶者」に原則5年の有期給付+所得等に応じた継続給付へ見直されます。物価は足元で総合前年比1.3%、生鮮・エネルギーを除く総合(コアコア)2.5%と、実質目減りを意識する局面が続きます(統計局の (2026年2月分 消費者物価指数) )。この記事では、共働き子なし30代が「不足額=差額×期間」を家計に落とし込み、民間保険は必要最小限、投資は非課税枠を使い切る設計を具体化します。

2026年の“設計前提”チェック

不足額の見える化:差額×期間で“いくら・いつまで”

まず家計の基礎式を作ります。単身ベースの毎月生活費(住居・光熱・食費・通信・保険料ほか)を出し、死別5年後も継続しやすい水準へ調整します。そこから、公的給付と手取り収入を差し引き、残った“赤字”が毎月の不足額です。ここで効いてくるのが 遺族厚生年金 の“5年有期+継続給付”です。子のいない現役配偶者は死亡直後5年は約1.3倍に増額され、その後は障害状態や所得に応じた継続給付へ移行。単身で“概ね”月収20〜30万円を超えると継続給付は停止の設計です(詳細は前掲PDFを参照)。したがって、保険で守るのは“有期終了後〜年金開始まで”の差額が中心。式は「不足額=(単身生活費 − 公的給付 − 手取り)× 期間」。期間は基本、残された側の年金開始(65歳)や住宅ローン完済までで設定します。

いくらの収入保障を何年にすべき?

妻が45歳で夫と死別。私の手取りは月20万円、単身生活費は月28万円の想定です。収入保障は月いくらを何年にすればいいでしょう?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
不足は月8万円(28万−20万)です。遺族厚生年金の有期5年終了後は、継続給付が“概ね”停止とみなして、65歳まで20年続くと仮定すると総不足は約1,920万円(8万×12か月×20年)。したがって、 収入保障保険 は月8〜10万円、満了は65歳が土台です。家賃の見直しや副収入で不足が縮むなら、月額を1万円単位で下げて保険料を抑えましょう。実際の年金額は報酬・加入状況で異なるため、試算とセットで設計してください。

最小設計:収入保障保険の“過不足ゼロ”ルール

民間保険は“安心の上乗せ”ではなく“赤字の穴埋め”が本質です。 収入保障保険 は、満了年齢を残される側の65歳(年金開始)を基本に、最低支払保証は2年か5年。預貯金が厚い・葬儀費用を別途確保済なら2年、心配が強いなら5年のイメージです。就業不能の備えは、会社員なら傷病手当金(原則最長1年6か月)や高額療養費で“医療費の天井”がある一方、生活費と収入減が残るため、免責90日・給付2年程度の就業不能保険を“穴埋め”として併用が現実的。受取方法の税制(死亡保険一時金は相続税の非課税枠、年金形式は雑所得課税など)も設計に影響します。“差額×期間”が将来縮めば減額・解約も選択肢です。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
“保険は多いほど安心”ではありません。不足分だけを狙い撃ちにして、浮いた固定費は非課税枠の投資へ回しましょう。

非課税枠の使い切り:新NISA・iDeCo・企業型DCの段取り

非課税の“器”を満たすことが王道です。 新NISA は生涯1,800万円(うち成長投資枠1,200万円)、年間360万円(つみたて120万円+成長240万円)。制度の骨子は金融庁の (NISAを知る:NISA特設ウェブサイト) が最新・正確です。次に企業型DC/iDeCo。2026年12月から企業型DCの掛金上限は月6.2万円に一元化、加入区分によりiDeCoは月7.5万円のケースもあります( (DC拠出限度額(令和8年12月〜)) )。非課税拠出×運用益非課税×所得控除の“トリプル効果”で、老後の定常キャッシュフローの土台をつくりましょう。商品は全世界株・先進国株の低コスト指数をコアに、債券・現金でボラティリティをならすのが基本です。

コーストFIREの元本目安(目標5,000万円・年5%・65歳)

  • 1
    25歳で達成するなら約720万円の元本で、65歳に5,000万円へ複利到達が目安です。
  • 2
    35歳で達成なら約1,160万円が目安(運用30年を想定)。
  • 3
    45歳で達成なら約1,900万円が目安(運用20年を想定)。
  • 4
    55歳で達成なら約3,100万円が目安(運用10年を想定)。
  • 5
    利回りが年3〜4%に低下する保守シナリオも同時に確認してください。

モデル試算:夫年収600万×妻300万、“45歳達成”の積立

前提:世帯の現金融資産500万円、期待利回り年5%、目標は“45歳時点で1,900万円(65歳5,000万円に到達する元本)”。500万円の一括投資を年5%で10年運用すると将来価値は約814万円。残りは1,900万円−814万円≒1,086万円。年5%・10年の年金終価係数は約12.58なので、年間約86万円(月約7.2万円)の積立で到達見込みです。低利回り(年3%)なら、年金終価係数約11.46で年約95万円(月約8万円)に増えます。賃上げが見込める局面では“年1回の積立増額ルール”で実質目標を維持しましょう(春闘動向は (2026春季生活闘争 第1回回答集計) も参考になります)。

インフレや賃金の変化で計画は崩れない?

物価が上がったら、今の1,900万円や5,000万円の目安は足りなくなりませんか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
名目で見ると必要額は上振れします。そこで“実質”を守る仕組みとして、給与改定に合わせて積立を年1回見直す、若い間は株式比率を高めにする、退職が近づいたら債券・現金を厚くする、の3点をルール化しましょう。制度面では 在職老齢年金 の基準65万円への引上げで“働くほど損”は緩みます( (在職老齢年金制度が改正されます) )。年金の繰下げや取り崩し時期も含め、総合で調整すれば計画は崩れにくいです。

よくある落とし穴:保障過剰・インフレ放置・制度未反映

ありがちなミスは3つあります。第一に、夫婦二人分の生活費を“フルカバー”する過剰な死亡保障。保険料が重く、投資の原資を奪います。“差額×期間”を必ず式で出し、保険はそこだけを埋める。第二に、インフレを織り込まない固定目標。年1回の“積立増額ルール(賃上げの一部を積立へ)”で実質を維持。第三に、制度のアップデート未反映。2028年の遺族厚生年金見直し(5年有期+継続給付、水準は“概ね”設計)や2026年4月の在職老齢月65万円、2026年12月のDC/iDeCo上限再編は、家計の“収入・公的給付”を動かします。一次資料の該当箇所をリンクで確認し、数字に直してから設計しましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
見直しは“イベント駆動”が効率的です。昇給・転居・出産・住宅購入などの節目に、不足額と配分を更新しましょう。

7日で前進:数字を作り、申し込みを進め、積立を自動化

初日〜2日目は家計の棚卸し(口座・カード明細をエクスポートし、固定費をリスト化)。3日目に“差額×期間”で不足額を算出。4〜5日目で収入保障の月額・満了・最低支払保証を決め、非喫煙や健康体の割引、就業不能の併用有無を比較。6日目にWeb申込(告知事項は正確に)。7日目に新NISAの定期積立、iDeCo/企業型DCの拠出を設定し“自動操縦”へ。必要に応じて扶養・在職老齢・住民税の影響も確認しておきましょう。

相談・特典案内:ほけんのAIで“AI→FP”の二段構え

家計の数字化と制度の読み替えは、最初の一歩が重いものです。弊社サービス「ほけんのAI」では、まずAIでざっくり試算→厳選FPがオンライン面談で具体設計、の二段構えで支援します。全国対応・完全無料、LINEで予約完結。“イエローカード”でしつこい勧誘は即遮断。参加特典として「giftee Cafe Box」などのギフトも用意しています。必要な方は、記事下のLINEボタンから気軽にどうぞ。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    不足額は「単身生活費−公的給付−手取り」で月額化し、期間は年金開始やローン完済までに設定します。
  • 2
    収入保障は月8〜10万円×65歳満了が“型”。最低保証と就業不能は家計の余力で調整します。
  • 3
    投資は新NISAとiDeCo/企業型DCで非課税枠を満たす。45歳達成には“月7万円強”の積立が目安です。
  • 4
    2028年の遺族厚生年金見直し、2026年の在職老齢65万円・DC/iDeCo上限再編を一次資料で確認し反映します。
  • 5
    インフレには“毎年の積立増額ルール”と年齢に応じた資産配分調整で“実質”を守ります。

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