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【2026年5月更新】三大疾病保険の見直し手順|家計負担と保障額の最適化

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年5月28日
  • 2026年8月の高額療養費見直しの具体化
  • 令和6年度概算医療費48.0兆円の反映
  • 第三分野保険と先進医療費データの更新
【2026年5月更新】三大疾病保険の見直し手順|家計負担と保障額の最適化
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40代の医療費インフレにどう備えるか

40代は、住宅ローン、教育費、老後資金づくりが重なりやすい時期です。そこに、がん、心疾患、脳血管疾患といった三大疾病の治療費や収入減が加わると、家計への負担は一気に大きくなります。
厚生労働省の令和5年度国民医療費では、国民医療費は48兆915億円、人口一人当たりは386,700円でした。65歳未満は218,000円、65歳以上は797,200円と年齢差は大きいものの、45〜64歳の医療費も10兆5,998億円に達しています。(令和5年度 国民医療費の概況)
さらに、令和6年度の概算医療費は48.0兆円、1人当たり医療費は38.8万円と公表されています。概算医療費は速報値ですが、医療費全体の約98%に相当するため、家計の備えを考える材料として十分参考になります。(令和6年度 医療費の動向)
まず見直したいのは、 三大疾病保険 の「一時金」「通院保障」「就業不能への備え」のバランスです。治療費だけでなく、通院交通費、差額ベッド代、在宅療養費、家事代行やベビーシッターなどの付随費、そして働けない期間の収入減まで含めて考えることが大切です。

三大疾病保険見直しのチェックリスト

  • 1
    保険料が手取り月収の7%を超えている場合は、重複保障や優先度の低い特約を確認します。
  • 2
    一時金が300万〜500万円未満の場合は、治療初期費用と収入減に耐えられるか試算します。
  • 3
    退院後の通院、リハビリ、在宅療養が何回・何日まで対象になるか約款で確認します。
  • 4
    三大疾病一時金が1回限りか、再発・転移・別疾病で複数回受け取れるか確認します。
  • 5
    高額療養費制度の2026年8月以降の見直しを前提に、自己負担の変化を見積もります。
  • 6
    健康増進割引や非喫煙割引の条件を確認し、健診結果の提出時期を把握します。

チェック後に優先するのは「削る」より「役割を分ける」こと

見直しでは、保険料を下げることだけを目的にしないほうが安全です。大切なのは、公的医療保険、勤務先の制度、貯蓄、投資、民間保険の役割を分けることです。
たとえば会社員なら、病気やけがで働けないときに傷病手当金を使える可能性があります。一方、自営業者やフリーランスは会社員ほど所得補償が手厚くないため、就業不能保障の優先度が上がります。共働き世帯でも、片方の収入が数カ月止まるだけで教育費や住宅ローンの支払いが苦しくなるケースは珍しくありません。
順番としては、まず重複している入院日額や古い特約を整理し、次に三大疾病一時金を確保します。そのうえで、通院が長引く治療や働けない期間に備える月額給付を検討すると、保険料と保障のバランスを取りやすくなります。

保険料が高いと感じたら見直すべき?

手取り月収35万円で、家族全体の保険料が月3万円です。高すぎるでしょうか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
手取りの約8.6%なので、一度棚卸しする価値があります。目安としては5〜7%に収めたいところです。ただし、単純に解約するのではなく、死亡保障、医療保障、三大疾病保障、就業不能保障が重複していないかを見ます。住宅ローン団信や勤務先の福利厚生も含めて確認すると、削ってよい保障と残すべき保障が見えやすくなります。

高額療養費制度は2026年8月からの変更点に注意

公的医療保険には、医療費が高額になったときの自己負担を抑える 高額療養費制度 があります。ただし、2026年8月以降、自己負担限度額の見直しや年間上限の導入が順次予定されています。
厚生労働省資料では、長期療養者への配慮として、多数回該当の金額は現行水準を維持する方向が示されています。一方で、70歳未満の一部所得区分では月額上限の見直しがあり、2027年8月には所得区分の細分化も予定されています。70歳以上の外来特例についても、応能負担の考え方に基づく見直しが検討されています。(高額療養費制度の見直しについて)
重要なのは、「高額療養費があるから民間保険はいらない」と決めつけないことです。高額療養費は保険診療の自己負担を抑える制度で、差額ベッド代、先進医療の技術料、通院交通費、家族の付き添い費用、収入減までは基本的にカバーしません。民間保険は、この制度の外側にある支出を補うものとして考えると整理しやすくなります。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
保険は一度入って終わりではなく、制度改定や家計の変化に合わせて小さく整えるほうが失敗しにくいです。

2026年の保険トレンドは第三分野と健康増進型

生命保険協会の「生命保険の動向 2025年版」によると、2024年度末の個人保険の保有契約件数は1億9,530万件で、17年連続の増加となりました。医療保険の保有契約件数は4,545万件、がん保険は2,522万件です。
また、医療・がん・介護などを含む第三分野の保有契約年換算保険料は7兆3,062億円で、一貫して増加しています。入院給付金は約800万件・7,598億円、手術給付金は561万件・4,900億円が支払われており、医療保障へのニーズが引き続き高いことがわかります。(生命保険の動向 2025年版)
商品面では、健康診断結果、非喫煙、BMI、血圧などをもとに保険料が変わる健康増進型の商品が広がっています。ただし、割引は「加入時だけ」なのか「更新時にも判定される」のかで使い勝手が変わります。保険料の安さだけでなく、再発時の一時金、通院保障、払込免除の条件まで確認しましょう。

家計防衛の実践アクション

  • 1
    加入中の保険証券を写真で保存し、保障内容と保険料を家族単位で一覧化します。
  • 2
    会社員は傷病手当金、付加給付、団体保険、住宅ローン団信の内容を確認します。
  • 3
    生活防衛資金を生活費6カ月分以上に近づけ、医療費の一時立替に備えます。
  • 4
    NISAなどの投資資産をすぐ取り崩さずに済むよう、現金と保険の役割を分けます。
  • 5
    健診結果をPDF化し、健康増進割引や非喫煙割引に使えるか確認します。
  • 6
    FP相談前に、収入、固定費、教育費、住宅ローン残高をメモしておきます。

先進医療の費用感は特約の上限と一緒に見る

がん治療で話題になりやすい先進医療は、保険診療と併用できる評価療養の一種です。先進医療の技術料は原則として全額自己負担になるため、費用が大きくなりやすい点に注意が必要です。
厚生労働省の令和7年6月30日時点の集計では、陽子線治療の先進医療総額は2,055,081,610円、実施件数は739件で、1件当たり約278万円です。重粒子線治療は966,404,000円、303件で、1件当たり約319万円となります。(先進医療A 令和7年6月30日時点における先進医療に係る費用)
ただし、先進医療の対象技術は変わります。保険適用に移る治療もあれば、対象外になる技術もあります。特約を付ける場合は、上限額だけでなく、医療機関への直接支払いの可否、同一治療の再実施、再発時の扱い、通院中の支払い条件を確認しておきましょう。

FP相談の前に何を準備すればよい?

オンラインFP相談を受ける前に、何を用意すればスムーズですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
保険証券、直近の健康診断結果、手取り収入、毎月の固定費、住宅ローンや教育費のメモがあると話が早いです。家計簿が完璧でなくても大丈夫です。ほけんのAIでは、まずチャットで気軽に相談し、その後必要に応じて有資格者のFPとオンラインで話せます。LINEで日時を選べるので、平日夜や自宅からでも進めやすいです。

必要保障額は「実費」と「収入減」を分けて計算する

三大疾病保険の保障額は、治療費だけで決めると不足しやすくなります。次のように、実費と収入減を分けて考えると現実的です。
たとえば、夫婦共働きで手取り月収が合計55万円、生活費28万円、住宅ローン12万円、教育費5万円の世帯を考えます。片方が治療で3カ月休職し、手取りが月15万円減ると、収入減だけで45万円です。さらに通院交通費、食事代、差額ベッド代、家事代行、親族の付き添い費用などが加わります。
この場合、初期費用に備える一時金500万〜800万円、通院が長引いたときの給付、働けない期間の月額給付を組み合わせると、家計の耐久力を高めやすくなります。すでに十分な預貯金がある世帯は保険を薄くし、預貯金が少ない世帯や自営業者は一時金と就業不能保障を厚めにするのが基本です。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
安心のために保険を増やすのではなく、家計が本当に困る場面にだけ効く保障を残すことが大切です。

傷病手当金と勤務先制度は必ず確認する

会社員や公務員は、病気やけがで働けないときに傷病手当金を受け取れる場合があります。支給額はおおむね標準報酬日額の3分の2で、支給期間は支給開始日から通算して1年6カ月です。2022年1月からは支給期間が通算化され、途中で復職した期間があっても、条件を満たせば残りの期間を使えるようになっています。(令和4年1月1日から健康保険の傷病手当金の支給期間が通算化されます)
ただし、自営業者、フリーランス、国民健康保険加入者は、会社員と同じ傷病手当金がないケースが一般的です。また、会社員でも勤務先の付加給付、休職制度、有給休暇の残日数、団体保険の有無によって必要な民間保険は変わります。
三大疾病保険を見直すときは、「公的制度でいくら補えるか」「勤務先制度でどこまで守られるか」「不足分を預貯金と保険でどう分けるか」の順で確認しましょう。

見直しのタイムラインと注意点

保険の見直しは、焦ってその場で契約するよりも、90日ほどかけて進めると失敗しにくくなります。最初の2週間で保険証券と家計を整理し、次の2〜4週間で不足額を試算します。その後、複数の商品を比較し、健康状態の告知や健診結果の提出を確認してから申し込みます。
注意したいのは、旧契約を先に解約しないことです。新しい契約は、健康状態や告知内容によって条件が付いたり、加入できなかったりする場合があります。新契約が成立し、保障開始日を確認してから旧契約を整理するのが安全です。
また、2026年8月以降は高額療養費制度の見直しが予定されているため、所得区分ごとの自己負担や年間上限の扱いを確認しながら、必要保障額を更新していきましょう。

今日からできる一歩

まずは、保険証券、健診結果、家計の固定費をスマホにまとめるところから始めましょう。完璧な家計簿がなくても、毎月の手取り、住宅費、教育費、保険料、貯蓄額がわかれば見直しは進められます。
ほけんのAIは、チャットで家計や保険の悩みを相談でき、その内容をもとにFP相談へ進めるサービスです。無料・全国対応で、オンライン相談はLINE通話やZoomで利用できます。しつこい勧誘が不安な場合は、LINEで「イエローカード」と伝える仕組みも用意されています。
三大疾病保険は、家計、働き方、健康状態、公的制度の影響をまとめて見ないと判断しにくい保険です。迷ったら、加入中の保険をすぐ変える前に、無料オンラインFP相談で「今の保障で何が足りないか」だけでも確認してみてください。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    令和6年度の概算医療費は48.0兆円で、医療費上昇を前提に備えを考える必要があります。
  • 2
    高額療養費制度は2026年8月以降に見直し予定で、所得区分や年間上限の確認が重要です。
  • 3
    三大疾病保険は、一時金、通院保障、就業不能保障を分けて設計すると無駄を抑えやすくなります。
  • 4
    先進医療は陽子線約278万円、重粒子線約319万円が目安で、特約の支払い条件確認が欠かせません。
  • 5
    保険料は手取りの5〜7%を目安に、勤務先制度や貯蓄も含めて家計全体で判断しましょう。

ぜひ無料オンライン相談を

三大疾病保険の見直しは、公的医療保険、傷病手当金、勤務先制度、貯蓄、NISAなどの資産形成まで一緒に見ると判断しやすくなります。オンラインFP相談なら、保険証券や健診結果をもとに、保障の重複や不足を無料で整理できます。時間や場所を選びにくい子育て世帯でも、自宅から中立的に比較できるのが大きな利点です。

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