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【2026年1月更新】共済と生命保険の違い|DINKsの使い分け(個別相談可)

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
【2026年1月更新】共済と生命保険の違い|DINKsの使い分け(個別相談可)
共済と生命保険の違い
DINKs 保険
遺族厚生年金 5年有期
高額療養費 認定証
新NISA iDeCo 使い分け
収入保障 保険
ペアローン 定期保険

はじめに:共働き・子なし(DINKs)の“保険いらない”を最新制度で再点検

DINKs(共働き・子なし)でも、万一の後に生活を立て直す資金は必要です。2028年4月に予定される遺族厚生年金の見直しでは、子のいない配偶者の支給が原則5年有期へ広がります[女性は40歳未満、男性は60歳未満が対象]。制度の骨子は厚労省の公表資料で確認できます。(遺族厚生年金の見直しについて) 一方、医療費は高額療養費制度で月ごとの自己負担に上限が設けられています(年齢・所得区分で異なる)。窓口の上限運用や認定証の仕組みは公式Q&Aが分かりやすいです。(高額療養費制度を利用される皆さまへ) 資産形成は新NISA(年360万円・生涯1,800万円の非課税枠、保有期間無期限)とiDeCo(加入年齢拡大・拠出上限の段階的引上げ)という“攻守の柱”が整備済みです。(NISAを利用する皆さまへ)(iDeCoがパワーアップします!) この記事では、共済生命保険の違いを制度・税・コストの視点で整理し、DINKsにとって現実的な“過不足ゼロ”の設計を具体化します。

DINKsの不足額を“差額×期間”で見える化:目安は手取り2年分

万一の後に残るのは配偶者一人。生活費や住居費の差額(足りない分)×期間で不足額を数値化するのが基本です。目安として**「手取り2年分」**の一時金があると、住み替えや就労調整を含めて生活再建の猶予が作れます。実態として、日本の世帯主の死亡保障は長期的に減少傾向。二人以上世帯の平均死亡保険金額は1,936万円で、必要と感じる生活資金とのギャップが指摘されています。(生命保険に関する全国実態調査) “2年分”は万能ではありません。住居(賃貸か持ち家か、ローンの有無・形態)、就労継続の見込み、公的給付(遺族年金・傷病手当金など)を差し引いて、各家庭の数字に落とすのが正解です。

基礎整理:共済と生命保険の違い(法制度・セーフティネット・設計思想)

共済は生活協同組合やJAなどの協同組合が行う非営利の相互扶助。事業のルールは「消費生活協同組合法」「農業協同組合法」など、組合の根拠法で定められます。契約内容の基本ルールは保険と同じく保険法が適用されますが、保険会社を監督する保険業法は共済事業に直接は適用されません。(共済と保険に適用されるルール) 生命保険は保険会社(株式会社・相互会社)が提供する営利事業で、保険業法・金融庁の監督のもとに運営されます。会社破綻時は保険契約者保護機構などの仕組みもあり、長期・高額の保障や多彩な特約をオーダーメイドできるのが強みです。 設計思想の違いとして、共済は掛金一律・パッケージ型でシンプル&割安、生命保険は年齢・性別・保険金額に応じて保険料が変動し、ニーズに合わせて自由にカスタマイズ可能ーーこの二本立てで考えると整理しやすいです。

税・控除の扱い:割戻金と配当金、控除申告の要点

共済の割戻金(年度の余剰を組合員へ戻す)は、支払った掛金の戻しにあたるため、生命保険料控除を申告する際は「年間掛金−割戻金」で控除額を計算します。生命保険の配当金は受け取り方法により税区分が変わりますが、一般的な控除の手順は保険会社や共済から届く控除証明書に沿って行えば大丈夫です。控除の可否や計算は商品・受取方法で異なるため、迷ったら発行元の案内や税務当局の資料を確認しましょう。

3ステップで過不足ゼロ:DINKsの設計フロー

  • 1
    家計の棚卸しで現状把握を行い、毎月の生活費・住居費・貯蓄・公的給付の見込みをまとめる。
  • 2
    不足額は「生活費の差額×必要期間」で数値化し、葬儀費用や一時的な引越し・休職の費用も加える。
  • 3
    最低限の医療・死亡は共済でコスパ重視、長期・高額は生命保険(定期・収入保障)で安定化する。
  • 4
    資産形成は新NISA・iDeCoの非課税枠を優先配分し、保険料は家計の固定費として過不足なく設定する。
  • 5
    年1回の見直しで制度改正・物価・収入変化を反映し、重複や空白を点検する。

医療保障は“残る自己負担”に絞る:高額療養費と認定証の使い方

医療費は高額療養費制度が機能するため、民間の医療保障は「自己負担上限+保険外費用(食事代・差額ベッド等)」「休業による収入減」など残るコストに照準を合わせるのが合理的です。70歳未満の一般所得者は、窓口での自己負担上限の計算式(例:80,100円+(総医療費−267,000円)×1%)が目安になります。外来でも認定証を提示すれば、月の上限を超える分は窓口に払わずに済みます。(高額療養費制度を利用される皆さまへ)(高額療養費の外来現物給付化(Q&A)) 短期入院が中心の今は、入院一時金+短期日額+先進医療特約など“薄く広く”で十分なことが多いです。過大な日額設定や重複契約は固定費の無駄につながるため、上限の仕組みを理解してから設計しましょう。

住宅ローン・団信の限界と備え:ペアローンは“片方が残る”前提で

持ち家のペアローンは、片方の団体信用生命保険(団信)で当人の借入は消えても、もう一方の残債は残ります。DINKsでは「残る側」が返済可能かを試算し、残債相当の定期保険収入保障保険で“生活費の谷”も埋める二段構えが有効です。金利や返済比率、売却も含めた選択肢をFPと一緒に検討し、過不足ゼロに近づけましょう。

共働きなら保険は不要? 新NISAで十分?

子どもがいない共働きです。保険は要らなくて、新NISAだけで十分では?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
“いらない”は早計です。2028年以降は子のいない配偶者の遺族厚生年金が原則5年有期に広がります。まず「差額×期間」で不足額を見える化し、最低限の医療・死亡は共済で、長期・高額は定期・収入保障で補いましょう。新NISAは“増やす枠”として優先し、保険は“守る枠”に絞るのが基本です。

新NISAとiDeCoの使い分け:非課税枠を“攻守”で配分する

2024年からの新NISAは「つみたて投資枠120万円」「成長投資枠240万円」「生涯非課税枠1,800万円」で無期限保有が可能。途中売却・再利用も柔軟です。(NISAを利用する皆さまへ) iDeCoは掛金全額が所得控除。2024年以降の改正で加入可能年齢の拡大(70歳未満まで段階的に)月額上限の引上げが進みます。最新の区分と上限は厚労省資料で確認できます。(iDeCoがパワーアップします!) DINKsは「生活防衛資金→つみたて枠→成長枠→iDeCo」の順で配分するのが現実的。保険は不足額を埋める最小限に留め、非課税枠で資産を育てるのが家計効率の面でも有利です。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
“守る”はシンプルに、“増やす”は制度をフル活用。これがDINKsの家計最適化の近道です。

ケーススタディ:賃貸30代/持ち家40代の使い分け

賃貸30代は「家賃+生活費」の差額を2年間埋める設計が基本。共済(医療・小さな死亡のパッケージ)+無解約返戻金型の定期で一時金を補い、先進医療特約は必要に応じて追加。持ち家40代(ペアローン)は、各自の残債相当の定期保険収入保障保険で“片側の返済”や生活費の谷を埋める二段構えが現実的です。どちらも、保険料は月の固定費に収まり、余力は新NISA・iDeCoへ。数字は家計・物価・金利で変わるため、モデル試算→年次見直しで調整しましょう。

重複削減チェックリスト:ムダな保険料を避ける5項目

  • 1
    団信で消える借入と残る借入を一覧化し、死亡の一時金は“残る側”の返済分だけ確保する。
  • 2
    高額療養費の上限と認定証の運用を確認し、医療の日額・一時金は“残る自己負担”だけに絞る。
  • 3
    会社の団体保険・付加給付・福利厚生を棚卸し、個人契約と役割が重複していないか点検する。
  • 4
    共済のパッケージと生命保険の特約が二重になっていないか、内容・支払事由を見比べる。
  • 5
    保険料総額は家計の固定費に収め、余力は新NISA・iDeCoへ優先配分する。

FAQ要点:控除・高齢期の空白・先進医療の扱い

  • 控除申告:共済の掛金は生命保険料控除の対象。割戻金が出た年は「掛金−割戻金」で申告します(控除証明書に記載)。
  • 高齢期の空白:共済は80〜85歳で保障が縮む・終期を迎える商品が多め。終身保険や必要十分な貯蓄で空白を埋める設計が安心です。
  • 先進医療:技術料は公的保険対象外が中心。費用レンジや施設数は変動するため、先進医療特約の付加で突発コストを抑えやすくなります。 制度や費用は更新され続けます。医療の窓口上限・認定証の詳細は公式Q&Aを参考に。(高額療養費の外来現物給付化(Q&A))

まとめ:DINKsは“守る最小限+増やす最大化”が家計最適解

共済はシンプル・割安で“最低限”を広くカバー、生命保険は長期・高額・自由設計で“不足の芯”を埋めるーー両者の強みを合わせ、保険料は固定費の範囲に。余力は新NISA・iDeCoの非課税枠で“増やす”へ。制度改正(遺族厚生年金5年有期化、iDeCo拡充)や物価の変化を年次見直しに反映し、重複ゼロ・空白ゼロをキープしましょう。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    DINKsの不足額は「差額×期間」で算定し、目安は手取り2年分の一時金。
  • 2
    共済=割安パッケージ、生命保険=長期・高額・自由設計の役割分担で過不足ゼロへ。
  • 3
    医療は高額療養費の上限と認定証を前提に、“残る自己負担”だけを保険で補う。
  • 4
    持ち家(ペアローン)は残債相当の定期+収入保障で“片側の返済”と生活費の谷を埋める。
  • 5
    資産形成は新NISA・iDeCoを優先し、保険は守りの最小限に。年1回の見直しで制度更新に追随。

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