ほけんのAI Logo保険相談の掟

【2026年7月更新】プラチナNISAの現状|非課税枠と取り崩し設計

更新:
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
執筆者山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
この記事の最新の更新
最終改良: 2026年7月23日
  • 2026年7月時点の制度成立状況への更新
  • 金融庁・証券業協会の最新NISAデータ追加
  • 老後の定期売却と相談準備の具体化
【2026年7月更新】プラチナNISAの現状|非課税枠と取り崩し設計
プラチナNISA
新NISA
定期売却サービス
毎月分配型投信
非課税保有限度額
老後資金
こどもNISA

2026年7月の結論:プラチナNISAはまだ使えません

2026年7月23日時点で、 プラチナNISA という高齢者向けの別枠非課税制度は制度化されていません。2026年度税制改正ではNISAの利便性を高める改正が進みましたが、報道などで注目された「高齢者向けに毎月分配型投資信託を対象に加える案」や「売却した非課税枠を同じ年に復活させる案」は見送られています。
一方で、2026年3月31日に「所得税法等の一部を改正する法律」が成立・公布され、NISAの年齢要件や対象商品の見直しは実施に向けた段階に入りました。国会での成立状況は(所得税法等の一部を改正する法律案)で確認できます。
この記事では、2026年7月時点で「決まっていること」と「まだ構想のこと」を分け、老後資金をどう取り崩すか、家計と保険をどう一緒に見直すかを整理します。

まず押さえるべき2026年7月時点の要点

  • 1
    プラチナNISAは制度化されておらず、開始時期や対象年齢も決まっていません。
  • 2
    0~17歳向けのつみたて投資枠は、2027年開始予定として制度設計が示されています。
  • 3
    未成年向け枠は年間60万円、非課税保有限度額600万円が予定されています。
  • 4
    つみたて投資枠の対象商品に、債券中心やバランス型の投資信託が加わる方向です。
  • 5
    NISA口座の所在地確認の廃止や、定期売却サービスの手数料徴収容認が盛り込まれました。
  • 6
    売却した非課税保有限度額の当年中復活は未採用で、枠の再利用は原則として翌年以降です。

決まったNISA改正:未成年枠・債券型・所在地確認の見直し

金融庁が公表した(令和8(2026)年度税制改正について)では、0~17歳のつみたて投資枠利用、債券中心またはバランス型の投資信託の対象追加、読売株価指数やJPXプライム150指数などの指定指数追加、NISA口座の所在地確認の廃止が示されています。
未成年向けの枠は、18歳になると成人のつみたて投資枠へ自動的に移行する設計です。12歳以降は、資金の使途が子どものためであること、子どもの同意があること、一定の書面を金融機関に提出することなどを条件に、教育費や生活費のための払い出しが可能とされています。
大和総研の解説でも、年60万円・非課税保有限度額600万円、12歳以降の例外的な払い出しなどが整理されています。詳しくは(NISA:つみたて投資枠を未成年に解禁)が参考になります。

プラチナNISAはいつから使えるの?

ニュースで見たプラチナNISAは、もう準備しておいたほうがいい制度ですか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
現時点では使えません。制度として始まっていないため、老後資金の受け取り計画は、いま使えるNISA口座、特定口座、預貯金、保険の保障内容を前提に組むのが安全です。将来制度化されたら、対象年齢・対象商品・非課税枠を確認してから見直しましょう。

なぜ毎月分配型は見送られたのか

プラチナNISAの中心案として語られたのが、毎月分配型投資信託を高齢者向けにNISA対象へ加える考え方でした。ただし、 毎月分配型投資信託 には、分配金の一部または全部が元本の取り崩しになることがある、信託報酬などのコストが高い商品もある、長期の複利効果を得にくいといった注意点があります。
日本総研のレポートでも、プラチナNISAや非課税保有限度額の当年中復活は大綱に盛り込まれなかった一方、高齢者の「運用しながら取り崩す」ニーズは重要だと整理されています。制度の方向性そのものが否定されたというより、商品性や制度の複雑化への懸念が残ったと見るのが自然です。詳しくは(利用拡大に向けて拡充が進む NISA)で確認できます。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
老後資金は、未確定の制度を待つより、いま使える制度で受け取り方を決めておくほうが安心です。制度が変わったら、その時点で上書きすれば十分です。

最新データ:NISA利用は広がり、受け取り設計の重要性も上昇

NISAの利用は引き続き拡大しています。金融庁は2026年7月3日に、2025年12月末時点のNISA口座の利用状況を公表しました。全金融機関を対象にした調査で、NISA口座数や買付額などを確認できます。詳細は(NISA口座の利用状況に関する調査結果)にまとまっています。
さらに、日本証券業協会が2026年6月17日に公表した証券会社10社ベースの調査では、2026年1~5月のNISA買付額は累計9兆253億円でした。そのうち75%が成長投資枠、NISA買付額の41%が国内株の買付けです。これは全金融機関の集計ではありませんが、NISAで株式や投資信託を保有する人が増え、将来は「買う」だけでなく「どう売って使うか」まで考える人が増えることを示しています。資料は(NISA口座の開設・利用状況調査結果)で確認できます。

定期売却で月次キャッシュを作る手順

  • 1
    年金収入と生活費を比べ、毎月いくら不足するかを先に確認します。
  • 2
    生活防衛資金として、生活費の半年~2年分程度は預貯金で別に確保します。
  • 3
    NISA、特定口座、預貯金、保険を分けて、どの資産から使うかを決めます。
  • 4
    定額、定率、期間指定の違いを確認し、受取額と資産寿命のバランスを見ます。
  • 5
    年1回は受取額を見直し、医療費、介護費、相場下落、物価上昇を反映します。

老後家計の出発点は毎月の不足額を知ること

老後資金の取り崩しを考えるときは、まず「平均でどれくらい不足しやすいのか」を押さえておくと現実的です。
総務省の2025年平均の家計調査では、65歳以上の夫婦のみの無職世帯は、可処分所得221,544円に対し消費支出263,979円で、月42,434円の差額が示されています。65歳以上の単身無職世帯でも、可処分所得118,465円に対し消費支出148,445円で、月29,980円の差額です。詳しくは(家計調査報告 2025年平均結果の概要)で確認できます。
もちろん、これは平均値です。住宅ローンの有無、持ち家か賃貸か、医療費、介護費、子や孫への支援、旅行や趣味の支出によって、不足額は大きく変わります。だからこそ、NISAの運用成績だけでなく、年金・預貯金・保険・生活費をまとめて見る必要があります。

毎月3万円を受け取りたいときはどう考える?

年金に毎月3万円を上乗せしたいです。NISAを売っていけばよいのでしょうか?
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
まず、3万円が一時的な不足なのか、10年・20年続く不足なのかを分けましょう。短期なら預貯金、長期なら定期売却を組み合わせます。定額方式は受取額が安定しますが、相場下落時に売却口数が増えます。定率方式は資産寿命を延ばしやすい一方、受取額が変動します。

定期売却サービスは分配金の代わりとして使いやすい

現実的な選択肢として注目したいのが、投資信託などを決めたペースで売却して現金化する 定期売却サービス です。毎月分配型投信のように商品側が分配するのではなく、自分で売却額や売却率を設定して受け取るイメージです。
たとえば、毎月3万円を受け取りたい場合、定額で3万円ずつ売却する方法があります。受取額が安定する一方、相場が下がっている時期には多くの口数を売ることになります。反対に、資産残高の一定割合を売る定率方式なら、資産が減ったときの売却額も下がるため資産寿命を延ばしやすい反面、毎月の受取額は安定しません。
2026年度改正では、つみたて投資枠における定期売却サービスに限り、通常必要と認められる手数料の徴収を可能とする方向が示されています。実際の手数料、売却頻度、最低売却額、NISA対応の有無は金融機関ごとに異なるため、利用前に必ず確認しましょう。
山中 忠 (FP1級・証券外務員一種保持)
NISAは非課税のメリットが大きい制度ですが、生活費のすべてをNISAで解決しようとすると無理が出ます。預貯金、保険、年金、運用資産を分けて考えることが大切です。

スイッチングの現状:売った枠は同じ年に戻りません

NISAでは、保有資産を売却すると、簿価分の 非課税保有限度額 は翌年以降に復活します。ただし、2026年7月時点で、売却した年のうちに同じ枠を復活させる仕組みは採用されていません。
たとえば、年初に成長投資枠を使い切った後、同じ年に一部を売却しても、その売却分を同じ年に再投資する枠が追加で生まれるわけではありません。入れ替えをしたい場合は、年間投資枠の残りを確認しながら行う必要があります。
老後の取り崩しでは、値上がりした資産を少しずつ売ることもありますが、頻繁な売買で枠や家計が分かりにくくなるのは避けたいところです。年1~2回、資産配分と取り崩し額を見直すくらいのペースが、制度の趣旨にも家計管理にも合いやすいでしょう。

相談前に整理したい家計・保険・資産の3点

取り崩し設計で大切なのは、投資商品の良し悪しだけではありません。毎月の不足額、医療や介護への備え、保険料の負担、住宅ローンの有無、相続予定まで含めて見る必要があります。
特に2026年度税制改正では、23歳未満の扶養親族がいる場合の生命保険料控除の上乗せ措置について、適用期限を1年延長する内容も示されています。子育て世帯では、NISAだけでなく、教育費、死亡保障、医療保障、保険料控除まで一緒に確認したほうが、家計全体の判断をしやすくなります。
ほけんのAI では、STEP01としてチャットで気軽に相談でき、STEP02では有資格FPによるオンライン通話で、NISA・保険・家計の見直しをまとめて相談できます。完全無料・全国対応で、予約はLINEから日時を選べます。家計簿や保険証券があれば、より具体的に話を進めやすくなります。しつこい勧誘が心配な場合は、LINEで「イエローカード」と伝える仕組みも用意されています。

まとめ:重要ポイント

  • 1
    プラチナNISAは2026年7月時点で未制度化のため、老後資金設計は現行制度を前提に考える必要があります。
  • 2
    2026年度改正では、2027年開始予定の未成年向けつみたて投資枠や債券型投信の対象追加が進みました。
  • 3
    高齢夫婦無職世帯では月42,434円の家計差額があり、年金だけでなく取り崩し設計の重要性が増しています。
  • 4
    毎月分配型に頼るより、定期売却サービスで受取額・期間・リスクを管理する方法が現実的です。
  • 5
    売却したNISA枠の当年中復活は未採用のため、入れ替えは年間投資枠の範囲で慎重に行いましょう。

ぜひ無料オンライン相談を

プラチナNISAを待つべきか、現行NISAをどう取り崩すかは、年金額、預貯金、保険、家族構成で答えが変わります。ほけんのAIの無料オンラインFP相談なら、自宅から時間を選んで相談でき、NISA・保険・家計を中立的に比較できます。まずはLINEで家計の不安を整理し、必要ならFP面談で具体的な受け取り計画まで確認してみましょう。

🎁今なら面談後アンケート回答で
1,500円分全員プレゼント!

カフェで相談する様子

関連記事一覧

【2026年8月更新】個人年金保険の解約|返戻率と税金3基準

【2026年8月更新】個人年金保険の解約|返戻率と税金3基準

個人年金保険の解約を金利上昇期に判断する3基準を解説。解約返戻率、将来受取率、税引後手取りを比べ、NISAやiDeCoへの移し替え時の注意点も整理します。

【2026年8月更新】銀行で勧められた生命保険|60代の退職金を守る3質問

【2026年8月更新】銀行で勧められた生命保険|60代の退職金を守る3質問

銀行で勧められた生命保険を60代が契約する前に確認すべき3質問を整理。退職金を守るため、解約リスク、外貨建て、相続、NISAとの配分を最新情報で解説します。

【2026年8月更新】収入保障保険の買い時|30代子育ての保険料3基準

【2026年8月更新】収入保障保険の買い時|30代子育ての保険料3基準

30代子育て世帯が収入保障保険の買い時を判断するために、保険料・必要保障額・保障期間の3基準を整理。児童手当、生命保険料控除、2028年予定の遺族厚生年金見直しも踏まえ、無理なく備える手順を解説します。

【2026年8月更新】生命保険の満期後どうする|50代の税金と保障空白3基準

【2026年8月更新】生命保険の満期後どうする|50代の税金と保障空白3基準

生命保険の満期後に50代が確認すべき税金、保障空白、満期金の置き場所を最新制度で整理。NISA、iDeCo、生命保険料控除まで家計目線で判断できます。

【2026年8月更新】一時払い終身保険の会社選び|ESRと返戻率3基準

【2026年8月更新】一時払い終身保険の会社選び|ESRと返戻率3基準

一時払い終身保険の会社選びをESR、返戻率、相続対策の3基準で解説。外貨建てや解約リスク、NISAとの資金配分も整理します。

【2026年8月更新】ペアローン連生団信|共働きの税金と保障3基準

【2026年8月更新】ペアローン連生団信|共働きの税金と保障3基準

ペアローン連生団信を検討する共働き世帯向けに、死亡時の税金、住宅ローン控除、団信で足りない生命保険の不足額を3基準で整理します。